【授業の目的】
臨床心理学領域における基本的な概念を理解する。問題をアセスメントするための技法や、援助技法としての心理臨床面接の基礎について学ぶ。乳幼児期から老年期に至るライフサイクルの各段階でみられることの多い心理不適応や障害などを理解する。
【授業の到達目標】
臨床心理学の基礎的概念について説明できる。 さまざまな心理アセスメント技法の概要を説明できる。 さまざまな心理療法に関する理論の概要を説明できる。 ライフサイクルの各段階でみられる心理不適応とその援助について説明できる。
【授業概要(キーワード)】
心理不適応、精神障害、心理アセスメント、カウンセリング、心理療法
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
本科目は公認心理師受験のために学部で履修することが施行規則で定められた25科目のうちの1科目となっています。また認定心理士資格申請のために必要なg領域(臨床・人格心理学)の基本主題科目となっています。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
講義が中心ですが、演習やグループ討論もとりいれながら授業を行います。
・日程
1.イントロダクション-心理学における臨床心理学の歴史 2.臨床心理学の援助領域・対象 3.心理アセスメント1-知能検査 4.心理アセスメント2-パーソナリティー検査① 5.心理アセスメント3-パーソナリティー検査② 6.問題へのアプローチ:精神力動アプローチ 7.問題へのアプローチ:ヒューマニスティックアプローチ 8.問題へのアプローチ:認知行動アプローチ 9.問題へのアプローチ:その他のアプローチ① 10.問題へのアプローチ:その他のアプローチ② および試験1 11.乳幼児期・学童期にみられる心理的不適応 12.思春期・青年期にみられる心理的不適応 13.成人・中年期にみられる心理的不適応 14.高齢期にみられる心理的不適応 15.全体の学習の総括および試験2 (1~10回 佐藤担当 11~15回 藤岡担当)
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義資料はあらかじめ目を通し、不明な点についてはあらかじめ調べる等、予習をしてきてください。また、講義修了後は、復習し、理解を深める努力を心がけてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
臨床心理学に関する書籍や論文等に目を通すようにしてください。また、心理支援に関するボランティア活動等にも積極的に参加してください。
【成績の評価】
・基準
臨床心理学に関する基礎的な概念や事項について一定の理解が出来ていることを合格の基準とします。
・方法
10回目に行われる試験1(70点)、及び最終回で行われる試験2(30点)で評価します。尚、90点以上を「S」、80点-89点を「A」、70点-79点を「B」、60点-69点を「C」、60点未満を「F」とします。
【テキスト・参考書】
下山 晴彦 (編集) よくわかる臨床心理学 – 2009 ミネルヴァ書房 その他、随時講義において紹介する。
【その他】
・学生へのメッセージ
積極的、主体的に学ぶ姿勢で臨んでください。また特に将来、心理支援の専門職を目指される方はボランティア活動等、実践の場に積極的に参加することを推奨します。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に応じるオフィスアワーを佐藤研究室(地教1号館5階)において月曜日12:00-12:45に設けます。ただし、会議や出張等で不在にすることもあるために、確実に面談したい場合には各回授業終了後、佐藤に予約を申し出てください。連絡先は初回の授業でお知らせします。
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