絵画表現演習
 Seminar on Practice of Painting
 担当教員:小林 俊介(KOBAYASI Syunsuke)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース  科目区分: 
【授業の目的】
古典画法による描画の演習を通して,絵画における三次元的なフォルムのとらえ方や肉付け(モデリング)のあり方,着彩の基礎を学びます。

【授業の到達目標】
・人物や静物などのフォルムドローイング(鉛筆とチョークなどによる明暗・空間描写)を行うことができる。【技能】
・着彩画(テンペラ・油彩)において,グリザイユ(単色画法)による下層描きをすることができる。【技能】
・着彩画(テンペラ・油彩)において,下層描きを生かした上塗り(上層描き)をすることができる。【技能】
・テンペラ,油彩などの画材の特性について説明出来,それを生かした表現ができる。【知識・理解】・【技能】

【授業概要(キーワード)】
テンペラ,油彩,グリザイユ,下層描き,上層描き,古典画法

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
地域の教育および文化創生のために修得すべき専門的知識や技能を習得するための文化創生コース基礎科目である(文化創生コースディプロマポリシー)。なお,原則として「平面造形基礎」と「絵画基礎」の単位を修得していることを履修条件とする。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
09.産業と技術革新の基盤をつくろう

【授業計画】
・授業の方法
技法材料などを解説する講義と絵画の実技を組み合わせた演習を行います。
・日程
第1回:オリエンテーション
第2回:フォルムドローイングの下地準備,
第3回:フォルムドローイングの制作
第4回:着彩画の下地準備(1):木枠/パネル)・画布の準備と前膠塗り
第5回:着彩画の下地準備(2):白亜下地の制作
第6回:フォルムドローイング(素描)の画布への転写
第7回:地透層の実施
第8回:中間まとめ
第9回:グリザイユによる下層描き
第10回:グリザイユによる下層描きの継続
第11回:グリザイユによる下層描きの完成
第12回:テンペラ・油彩による上層描きの実施
第13回:テンペラ・油彩による上層描きの継続
第14回:テンペラ・油彩による上層描きの完成
第15回:学習全体のまとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
材料の準備および技法・材料研究を能動的・主体的に行ってください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
参考書などで描画の手順を研究してください。また,作業が遅れている場合は,自主的に授業時間外で作業を進めてください。

【成績の評価】
・基準
到達目標に掲げた技術の理解と提出作品の完成度(学修した技術を生かした表現の完成度)
・方法
上記の評価基準に照らして,提出作品(65%)とレポート(35 %)により評点を確定します。

【テキスト・参考書】
参考書:佐藤一郎『絵画技術入門』、美術出版社、1988年。佐藤一郎『絵画制作入門』、東京藝術大学出版会、2014年。『絵画・素材・技法』2002年、武蔵野美術大学出版局。『絵画組成 絵具が語りはじめるとき』2019年、武蔵野美術大学出版局。M. デルナー『絵画技術体系』美術出版社、1980年。他、適宜紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
絵画実技の学習は,知識もさることながら,手を動かしながら身体技術と感性を磨くことが大切です。そのうえで,参考書などの学修を通じて,技術に対する見方を広げてください。なお、原則として、履修までに文化創生コース開講科目「平面造形基礎」および「絵画基礎」の単位を取得していることを履修条件とします。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を設けます。なお,会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。

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