【授業の目的】
この授業では日本の伝統音楽を,和楽器の中で最も身近で扱いやすいと思われる箏と三味線の実技を通して学ぶ。また箏を使って弾き歌いを行い、日本の伝統音楽における声の音楽の魅力を味わう。
【授業の到達目標】
1)伝統音楽の種目、音階、理念、歴史、楽器の種類などの基礎的知識を理解し活用できる。【知識・理解】 2)箏・三味線の基礎的な奏法を理解し活用できる。【技能】 3)日本の伝統音楽における声の音楽の実技を通して歌唱法、表現法を習得する。【技能】
【授業概要(キーワード)】
邦楽 伝統音楽 箏 歌唱法 三味線
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は、箏・三味線を通して日本の伝統音楽を概観し、歌唱法や表現法を習得するものである。(地域教育文化学部のカリキュラム・ポリシー)
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
1)特に箏曲の理論講義と実技演習を行う。 2)和楽器に対する理解を深め、箏の奏法を習得する。
・日程
第1回 箏と琴,箏の扱い方と演奏の準備,基本の調絃平調子を理解する 第2回 平調子の確認,親指・人差し指・中指の奏法,練習曲「姫松」「うさぎ」「さくら」 第3回 かき爪,わり爪,合わせ爪,スクイ,様々な手法を学び「さくら」の完成 第4回 乃木調子・楽調子を習得,それぞれの調子の練習曲/伝統音楽の音階その1 第5回 雲井調子を学ぶ,平調子の確認,それぞれの調子の練習曲/伝統音楽の音階その2 第6回 伝統音楽における歌唱法「手ならい」/洋楽邦楽対照音名表 第7回 三味線,三味線の種類,扱い方と演奏の準備,基本の調絃本調子を理解する 練習曲,スクイ,ハジキ 第8回 指の押さえ方,中指,薬指,ウチ,スリ等の手法を学び「さくら」を完成/日本音楽の分類と歴史 第9回 「松の緑(一節)」を完成 第10回 試験曲①各手法の確認 第11回 試験曲①確認・試験曲②「六段調」の紹介・説明・実技 第12回 「六段調」の初段の演奏 第13回 「六段調」の初段の演奏・実技試験へ向けての確認 第14回 実技試験 終了後に調絃法・基本的奏法の確認 第15回 実技試験 終了後に調絃法・基本的奏法の確認
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)自分専用の箏爪を準備する。(山田流箏爪使用) 2)指示された課題を練習し講義に臨むこと。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
実技の練習についてはその都度課題を指示するので,指示に従い予習し講義に臨むこと。
【成績の評価】
・基準
1)日本の伝統音楽の基礎的な事項について説明できることを合格の基準とする。 2)基本的な箏奏法と邦楽の唱法の習熟度を評価の基準とする。
・方法
基本的な箏奏法とレポートに出席状況などを考慮する。 実技試験40%+レポート35%+授業内試験15%+出席状況10%
【テキスト・参考書】
テキスト:『箏の教則本』社団法人日本三曲協会 参考書:授業中配布のプリント
【その他】
・学生へのメッセージ
他の楽器同様ポイントは箏に慣れる事なので、休まずに出席して頂きたい。
・オフィス・アワー
質問等は授業時間後に対応します。確実に面談したい場合には授業時間前後に相談してください。
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