【授業の目的】
教育にかかわる心理学の基礎的な知識を習得し,教育現場において生じる問題の解決を促進し,児童生徒の発達を促進する心理教育的援助に必要な方法論の理解を深める。
【授業の到達目標】
・教育現場において生じる問題及びその背景について説明できる。【知識・理解】 ・教育現場における心理社会的課題及び必要な支援方法について説明できる。【知識・理解】 ・教育を効果的に行うのに必要な知識や方法の心理学知見について説明できる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
発達,学習,動機づけ,パーソナリティと適応,評価・測定,心理教育的援助サービス
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
基礎科目のひとつである。本授業は,地域の健康文化を支援する公認心理師に求められる教育心理学と学校心理学に関する基礎的かつ包括的な知識の習得を目的として編成されている科目である。(地域教育文化学部文化創生コースカリキュラムポリシー)
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
教育心理学と学校心理学に関連するの様々な心理学の基礎的な理論について、スライドや配布資料を用いて講義し、必要に応じて、グループディスカッションや作業を行う。
・日程
第1回 教育現場において生じる問題及びその背景 第2回 遺伝と環境 第3回 学習の基礎としての発達 第4回 学習理論 第5回 記憶のメカニズム 第6回 動機づけ 第7回 教授方法 第8回 評価・測定―学習達成度の評価― 第9回 評価・測定―心理教育的アセスメント― 第10回 学級集団と教師の特性 第11回 パーソナリティと適応 第12回 不登校,いじめ 第13回 発達障害と特別支援教育 第14回 学校カウンセリング,試験 第15回 コンサルテーション,チーム学校
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
基礎研究の理論を身近な教育現場の問題と結びつけ,自主的に考える姿勢を持って授業に臨んでください。また,ディスカッションや質疑応答など積極的な授業参加を心がけてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
授業内で紹介した参考文献のうち,少なくとも1編は自分で論文検索エンジンを使用して探し出し,実際に目を通してください。その際,分析方法や理論などで不明な点があればそれを明らかにし,自分の課題を発見するよう努めてください。
【成績の評価】
・基準
学期末に行う試験により評価する。試験は,教育心理学・学校心理学に関する基本的な知識を問う問題や,教育現場への応用を問う論述問題などから構成されます。 基礎的知識の理解の程度・応用力を適切に習得しているかを評価します。
・方法
学期末に行う試験によって評価を行う。万が一,やむを得ない理由で試験を受けることができなかった場合は,別の課題を設けますので,各自問い合わせてください。
【テキスト・参考書】
テキスト: 吉田 武男 (監修) 濱口 佳和 (編) (2018). MINERVAはじめて学ぶ教職 5 教育心理学 ミネルヴァ書房 参考書: 石隈 利紀 (1999). 学校心理学―教師・スクールカウンセラー・保護者のチームによる心理教育的援助サービス― 誠信書房
【その他】
・学生へのメッセージ
実践には,基礎研究の知見が必要不可欠です。まずは,基本的な知識をしっかり身につけましょう。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を研究室(地域教育文化学部1号館4階408)において,水曜日の12:10~13:00の間に設けます。ただし,会議や出張で不在にすることもありますので,必ず事前に問い合わせてください。
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