【授業の目的】
・鍵盤楽器奏法基礎演習で得た知識と技術の向上を図る。 ・バロック時代の作曲家の作品に触れ、様式感及び楽曲の形式を学び、楽曲に適した奏法の基本を確認する。 ・任意の練習曲を選び、自らに必要とする技術を補う。 ・スケール、アルペッジョ、アコード(全調)を通して全ての調性に等しく呼応できる指使い、タッチを身につける。 ・全体授業、セメスター課題を通して音楽の背景を考える能力を開発する。
【授業の到達目標】
・身体の使い方、呼吸なども含めたピアノ奏法の全体を身につける。(技能) ・正確な読譜力・解釈力を高められる。(知識・理解) ・楽曲を正しく理解するための分析力を養い、実践できるようになる。態度・習慣)
【授業概要(キーワード)】
いい音を聴きわける耳、時代背景、作曲家について、読譜力,研ぎ澄まされた感覚
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:76~100% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
【科目の位置付け】
この授業は、人前で演奏をする上で何が必要な要素かを考えていくのが狙いである。自ら発音する音楽に対して、様々な角度から考察し、実践を繰り返し演奏の水準を上げる方法を模索する。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 05.ジェンダー平等を実現しよう 16.平和と公正をすべての人に
【授業計画】
・授業の方法
各人個人レッスンであるがお互いに聴講し合い、自分に足らないものを発見する。自発的に選曲し、曲に向かい合う姿勢を整え、技術を向上させていく。対面、オンライン併用。
・日程
授業計画 第1回:ガイダンス(全体授業の課題を決定する)第2回:実技演習(読譜の概念について学ぶ) 第3回:実技演習(楽曲の分析)第4回:実技演習(楽曲の時代背景を知る) 第5回:実技演習(楽曲の意味内容を考える)第6回:実技演習(楽曲の拍節の意味を考える) 第7回:実技演習(楽曲の調性感を考える)第8回:実技演習(楽曲の和声感を考える) 第9回:実技演習(楽曲のフレーズを学ぶ)第10回:実技演習(楽曲に相応しい運指を考える) 第11回:実技演習(楽曲に相応しい音色を考える) 第12回:実技演習(ペダル奏法を学ぶ)第13回:実技演習(呼吸法と打鍵) 第14回:実技演習(楽曲の様式を学ぶ)第15回:実技演習 これまでの授業・学習のまとめとしての演奏
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
指導は個人指導が主体であるが、授業時間内における他者の演奏は可能ならば聴講し、自分自身に生かすよう努力すること。試験曲のみならず、新たな楽曲へ積極的に取り組み、作曲家や作品について自発的に調べること。出席カードによる振り返りは必ず行うこと。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
毎日練習すること(ピアノにはなるべく毎日触れるように努力する)。 音階や練習曲は毎日の練習プランに少しでも組み入れること。また、終了した楽曲を繰り返し演奏して指の鍛錬を行い、レパートリーを増やそう。
【成績の評価】
・基準
以下の評価の観点に則り、期末試験及び出席カードの提出内容を総合的に判断し、評価する。 ・全体授業での方向性を理解し努力したか。 ・内容に対する理解や工夫が見られたか。 ・授業に積極的であったか。
・方法
学期末の実技試験(70%)及び上記の基準に基づく採点(30%)の合算
【テキスト・参考書】
J.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集第1,2巻」(ヘンレ版など、原典版)、ショパン「練習曲」作品10及び25(パデレフスキー版、他)その他、必要に応じて指定する。
【その他】
・学生へのメッセージ
益々個々の演奏に自信をもって取り組めるよう、楽しみながら学んでいきましょう。
・オフィス・アワー
コンサートや研修等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は初回の授業でお知らせします。
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