管弦打楽器奏法応用演習
 Orchestral Instruments
 担当教員:犬伏 亜里(INUBUSHI Ari)、成田 寛(NARITA Hiroshi)、渡邊 研多郎(WATANABE Kentaro)、柳澤 智之(YANAGISAWA Tomoyuki)、小松﨑 恭子(KOMATSUZAKI Kyoko)、柴田 祐太(SIBATA Yuta)、 川上 一道(KAWAKAMI Ichido)、上野 健(UENO Ken)、井上 直樹(INOUE Naoki)、関谷 智洋(SEKIYA Tomohiro)、髙橋 智広(TAKAHASHI Tomohiro)、平下 和生(HIRASHITA Kazuo)芳賀 大峰(HAGA Hirotaka )
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):山形交響楽団団員他が、実践的な指導を行う。
 開講学年:2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
各選択の管弦打楽器について音楽表現上の特性等を学習する。また,管弦打楽器奏法基礎で身につけた楽器管理について,気温や湿度の変化に対する対処,楽器の付属品や消耗品の取り扱い,日常のメンテナンス等について一層理解を深める。その上で個々の技能の程度に合わせた楽曲を選択し,その表現内容を様々な要素に分析して実践し,最終的に包括的な音楽表現にまとめる。

【授業の到達目標】
1.各選択の管弦打楽器について音楽表現上の特性を理解する(知識・理解)。
2.各選択の管弦打楽器の応用的・発展的な奏法を身につけ,2オクターブ程度の音階や分散和音,中級から上級のエチュードの演奏ができる(技能)。
3.各選択の管弦打楽器の独奏曲を適切な奏法で音楽表現を工夫しながら演奏できる(技能)。
本授業は,管弦打楽器奏法基礎で身につけた各選択の管弦打楽器の基礎的な奏法を踏まえ,より発展的・応用的な奏法の習得と中~上級のエチュードや独奏曲を演奏できるようにすることを目指す。授業は複数の教員により個人レッスンで進める。


【授業概要(キーワード)】
管弦打楽器奏法、呼吸法、フレージング

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
この授業は文化創生コースの専門科目であり、教員の免許取得のための選択科目である(地域教育文化学部文化創生コースのカリキュラム・ポリシー)。


【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
個人レッスン(1人当たり30分程度)及びグループレッスンの形態授業を行う。基礎奏法と作品の演奏実践を適宜配分して進める。
・日程
第1回:オリエンテーション/授業の進め方,概要に関するガイダンス,教材等について 第2回:楽器の特性と音楽表現/楽器の様々な奏法の概観と音楽表現の特性 第3回:楽器と構造/関連する同種の楽器についての大きさ,重さ,形状,構造など 第4回:楽器の機能と用法/各楽器の機能を踏まえた発音原理と効果的な奏法 第5回:呼吸法/各楽器と呼吸法の関わり 第6回:フレージング/フレージングとボーイング,フィンガリング,タンギングなどの技術との関連 第7回:アンザッツ/楽曲の様式や音楽の流れにおける音型の適切な選択 第8回:アーティキュレーション/楽曲の様式や音楽の流れにおけるアーティキュレーションの適切な選択 第9回:拍節法/楽曲の様式や音楽の流れにおける律動感と周期性の重要性 第10回:アゴーギク/音楽表現における速度の微細な変化 第11回:作品内容と構造/モチーフ,楽節,形式等の視点からの分析による楽曲構造の理解
第12回:作品内容と構築/音楽表現における強弱法,速度法,和声法に伴う終止形等の関わりの理解
第13回:旋律と音程/詩的情感,色彩感を表すための微細な音程の工夫
第14回:和声と音程/純正律についての物理的な理解と美しい響きの作り方
第15回:包括的表現(試験)/授業で展開した様々な要素を包括的に捉えて音楽表現としてまとめる

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
各々が抱える弱点を克服する有効な方法を見出すために、細心の注意を払い、教員の指導に積極的関心を寄せて授業にのぞむ。
準備学修に必要な学修時間の目安は以下のとおりです。
3時間/週  大学設置基準で,1単位の授業科目は45時間の学修を必要とする内容をもって構成することが標準と定められています。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
各々、弱点を明確にし、創意と工夫をもって予備練習を行なう。
教員の指導内容から、何を会得したかを明確にし、そこから自分の方策を見出し、克服すべく努力を続けていく。

【成績の評価】
・基準
1.個々の作品解釈が表現されているか。
2.演奏の技術的習熟が達成されているか。
・方法
1.授業に対する取り組み、出席状況等の平常点(30%)
2.実技試験における技術的及び芸術的評価(70%)

【テキスト・参考書】
各指導教員が必要に応じてテキストおよび資料を配布する。

【その他】
・学生へのメッセージ
楽器のメンテナンスに気を配りつつ、日々練習に励んでください。
・オフィス・アワー
渡辺修身研究室において、火曜日の16:20~17:00の間に設けます。

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