【授業の目的】
19世紀以降の美術・造形作品の史的展開について理解を深めるため,映像資料を中心に講義を行います。また適宜作品研究のための模写やプレゼンテーションなどを課します。
【授業の到達目標】
近代・現代の造形芸術,とりわけその制作の論理について,モダニズムの展開と関連・照応させながら理解を深めることを目標とする。【知識・理解】 ・近代・現代における主要な造形作品について,その造形的特質を歴史的背景と照応させながら説明できる。【知識・理解】 ・現代の造形芸術の諸課題,とくに世界的同時性と民族性・個別性の問題について近現代造形史の展開をふまえて意見を持つことができる。【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
近代・現代美術 モダニズム ポストモダニズム アート
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
地域の教育および文化創生のために修得すべき専門的知識や技能を習得するための文化創生コース専門科目です。関連科目の「造形史概説」および「造形文化論」を履修していることが望ましい。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
19世紀以降の美術・造形作品の史的展開について概説する。映像資料を中心に講義すします。また,理解を深めるために,随時美術館見学,作品研究のプレゼンテーションなどを課します。
・日程
授業計画 第1回:オリエンテーション,ならびにモダニズム,ポストモダニズムの概念について 第2回:20世紀初頭の美術運動 第3回:ダダとシュルレアリスム,1930年代の美術 第4回:戦後ヨーロッパの動向 第5回:戦後日本の状況(1950年代まで) 第6回:実験工房と具体美術協会 第7回:抽象表現主義 第8回:ポストペインタリー・アブストラクションとミニマルアート 第9回:ネオ・ダダとポップアート 第10回:ヨーロッパの1960年代:ヌーボー・レアリスム 第11回:60年代末から70年代へ:コンセプチュアル・アート 第12回:1960年代の日本 第13回:60年代から70年代へ:日本概念派ともの派 第14回:80年代以降の状況:ポストモダン 第15回:学習のまとめとしての期末試験ならびにその解説・講評
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)テキストを購入し,本文に線を引くなどして活用する。 2)ウェブクラス掲示の資料をあらかじめ持参し、メモするなどして内容の理解に努める。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
参考書や授業資料を活用して予習・復習に努めてください。また,美術館などでできるだけ実作品にふれるよう努めてください。
【成績の評価】
・基準
授業で課題に取り上げた造形表現の特質(主題、コンセプト、技法、史的背景など)に対する理解度を評価します。
・方法
課題に取り上げた造形表現の特質に対する理解度を,毎回の授業に対するコメントやプレゼンテーション(65%)および最終レポート(35%)によって評価する。
【テキスト・参考書】
参考書:エドワード・ルーシー=スミス『現代美術の流れ』(PARCO出版,1986年)/千葉成夫『現代美術逸脱史』晶文社,1986年/松井みどり『アート:“芸術”が終わった後の“アート”』(朝日出版社,2002年)/末永照和『20世紀の美術』美術出版社,2000年。『複合的表現 絵画からの展開』武蔵野美術大学出版局、2005年。ほか,担当教員が作成するスライド、プリントなどを授業資料としてwebclassに掲示し,また参考書などを紹介します。
【その他】
・学生へのメッセージ
美術史の学習は,知識もさることながら,まず作品に向き合い,あなたがどう感じるかが大切です。そのうえで,参考書などの学修を通じて,作品に対する見方を広げてください。なお、原則として、履修の前年度までに文化創生コース開講科目「造形史概説」の単位を取得していることを履修条件とします。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を設けます。なお,会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。
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