【授業の目的】
・ 絵画及び版表現を基礎として造形的創造活動に展開できる鑑賞・提示方法の可能性を探究することを目的とする。 ・提供された技術を活かして応用できる能力を養うことを目的とする。 ・作品を発表するための知識と方法を習得し、主体的に活動できる能力を養うことを目的とする。 ・作品構想とコンセプトを考案し、(第1回~第4回)実践と実例について考察する。(第5回~第9回)素材の保存や耐久性についての検証と図録制作を通じて社会的条件を踏まえた所有関係、管理・流通について考察する。(第10回~第15回)
【授業の到達目標】
・ 芸術活動による社会への関わりの基本精神を理解し、現代社会における芸術表現及び鑑賞の変容と多様化を踏まえた実践的活動・制作の方法を創造できる。【技能】 ・ 自己と社会との関係の中で現在を確認し、過去の作品や表現を現代の視点で説明することができる。【知識・理解】 ・ 絵画表現を自分・物・社会を関係づける創造物として捉えることができる。【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
社会・素材・保存・耐久性
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は造形芸術における多様な表現力と造形理論を修得し、地域社会において実践的に活用できる能力を培うものである。(ディプロマ・ポリシー) なお,原則として「平面造形基礎」,「絵画基礎」,「絵画表現演習」の単位を取得していることを履修条件とする。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 09.産業と技術革新の基盤をつくろう
【授業計画】
・授業の方法
作品構想とコンセプトの考案、展示方法の案を基にした作品制作と演習による授業形式
・日程
第1回 鑑賞形態、提示方法の考察及び制作計画の考案:新しい作品鑑賞形態、提示方法の可能性を考察する。 第2回 作品構想とコンセプトの考案:展示方法の案を基に作品自体のコンセプトを立案する。 第3回 技術紹介・制作における素材、技法の選択:コンセプトに沿った技法の選択、耐久性を考慮に入れた素材を選択する。 第4回~第9回 作品制作:作品の実例をもとに考察する。作品制作の第一段階としてプロセスごとのエスキースを作成する。 第10回 素材収集、基底材作成等を行う。 第11回 エスキースにそって試作 品モデルを作成する。 第12回 作品の下地作り、描画を行う。 第13回 素材の耐久性について検討する。 第14回 作品の保存方法について検討する。 第15回 作品の表記方法ついて考察する。社会と芸術の関係性をテーマに考察する。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
各自のコンセプト考案に沿って作品構想、展示方法ついて主体的に授業を展開してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
美術館、ギャラリー等の活用 文献の活用 紹介された作品、作家、技法などに関連する事項の調査
【成績の評価】
・基準
・ 芸術活動における社会的関わりとしての基本精神が理解されたか、実践的制作方法(コンセプト)が到達目標およびテーマの観点をふまえて具体化されたか、絵画及び版表現が社会と関係づけるものとして自らの表現に反映されたか、などを総合的に評価します。
・方法
・試作モデルのエスキース 50点 ・試作モデル及びレポート 50点
【テキスト・参考書】
必要な資料は,配布または準備を指示します。 課題テーマに応じて紹介します。
【その他】
・学生へのメッセージ
原則として、履修の前年度までに文化創生コース開講科目「平面造形基礎」および「絵画基礎」、「絵画表現演習」の単位を取得していることを履修条件とします。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を設けます。なお,会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先等は、初回の授業でお知らせします。
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