地域ファシリテート実践演習
 Seminar on facilitation for Community Management
 担当教員:具志堅 裕介(GUSHIKEN Yusuke)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
地域社会における紐帯づくりに寄与する専門家の役割とその際に有効なコーディネート・ファシリテーションに係る理論および方法の理解、それら専門家をめざす知識と技能の涵養を,地域における文化活動の調査研究や事業の企画および実践を通じて行うことを目的とします。

【授業の到達目標】
1) 地域社会の維持および地域文化の振興に際して機能している文化活動について,地域の実態に即して調査することができる。
(2) (1)をふまえ、持続可能な地域社会・文化の担い手となり、住民の主体的な活動をコーディート・ファシリテートするための具体的な文化活動の企画を立案し,その企画を運営することができる。
(3) 自ら主体的,能動的に行動し,地域の他者や自然・事物と関わり合い,協働・協調しながら活動を行うことが出来る。

【授業概要(キーワード)】
参加型事業、地域活動,地域ファシリテート

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
以下の能力を身につけるための文化創生コースの専門科目(横断的科目)です。
・学際的な学びを基盤とした心身の健康及び芸術・スポーツ文化に関する地域課題解決の実践力を身に付ける。
・地域社会の心身の健康及び芸術・スポーツ文化に関する課題を、世界の多様な社会や文化との関わりの中で捉えることができる国際感覚を身に付ける
・多様な意見を引き出しながら目的の共有を図り、取りまとめるファシリテーターとして地
域社会の心身の健康及び芸術・スポーツ文化に関する課題解決に取り組むことができる。
・心身の健康及び芸術・スポーツ文化に関わる地域の諸課題に柔軟に対応し、他者と協働しながら課題解決に取り組むことができるコミュニケーション能力がある。
(以上,文化創生学ディプロマポリシー)。
 なお,関連する科目である後期「地域ファシリテート実践論」と併せて履修してください。また,関連する科目である「生涯学習と造形」(文化創生コース)や「フィールドプロジェクト(伝統文化とものづくり)」と併せて履修することを推奨します。
また、2年次に「デザイン基礎」「デザイン表現演習」「地域社会とファシリテーション」「地域文化創生演習」を履修していることが望ましい。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
11.住み続けられるまちづくりを

【授業計画】
・授業の方法
学生もしくはグループが、みずから活動地域と対象を選定し,企画立案および運営を行うための目標と計画を立てます。担当教員は学生が目標と計画を達成するための様々な支援を行います。
・日程
授業の初期は学習目標を達成するための計画を立てます。実際にみなさんが地域で何かを学び行動するのは主に授業時間以外で、授業時間は計画の振り返りや相談、他の学生へ計画の達成状況や課題について報告と自己評価を行います。

第1回 ガイダンス
第2回 活動地域の紹介と事前学修(1)
第3回 活動地域の紹介と事前学修(2)
第4回 活動地域の選定
第5回 中間まとめ(1):事前学修報告
第6回 芸術文化活動の企画立案(1)
第7回 芸術文化活動の企画立案(2)
第8回 企画の模擬実施
第9回 企画の再検討
第10回 中間まとめ(2)企画立案報告
第11回 芸術文化活動の実施(1)
第12回 芸術文化活動の実施(2)
第13回 芸術文化活動の実施(3)
第14回 芸術文化活動の実施(4)
第15回 授業のまとめ:実施報告と反省

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
具体的な課題と目標は各学生が決定します。みずからの課題と目標、達成のための計画について第1回のガイダンスまでに大まかな構想を作成しておいてください。当日は何を達成したいのか具体的な目標を考えることになります。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
この授業では学生の授業時間外の地域における学習や活動そのものを、学生自身と教員で主に授業時間内に検討していきます。学習や活動が適切に進んでいるかどうかを確認し改善するメタ学習が授業時間内の主な作業です。授業時間外の学習や活動がおおむね計画通りに迷いなく進むよう、継続するための努力を期待しています。

【成績の評価】
・基準
学習や活動に対する取り組みを、以下の基準に基づき,事前に設定した目標に対する達成度により評価します。
1) 地域社会の維持および地域文化の振興に際して機能している芸術文化活動について,地域の実態に即して調査することができる。
(2) (1)をふまえ、持続可能な地域社会・文化の担い手となり、住民の主体的な活動をコーディート・ファシリテートするための具体的な芸術文化活動の企画を立案し,その企画を運営することができる。
(3) 自ら主体的,能動的に行動し,地域の他者や自然・事物と関わり合い,協働・協調しながら活動を行うことが出来る。
・方法
授業当初に教員と学生の合意のもと、学習・活動目標に対する達成度に応じた評価基準を決定した上で成績評価を行います。具体的には,次の項目について、課題の達成度やレポートなどを通して総合的に評価します。
・地域振興に関する提案の独自性および具体性(60%)
・提案作成における協働性およびコミュニケーション能力(40%)

【テキスト・参考書】
橋本和也『地域文化観光論 新たな観光学への展望』(ナカニシヤ出版 2018年)ほか適宜紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
文化創生コース開講科目「地域文化創生演習」および中心科目「地域社会とファシリテーション」,および同年度の文化創生コース開講科目「地域ファシリテート実践論」を履修し,単位を修得していることを履修条件とします。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を設けます。なお,会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先等は、初回の授業でお知らせします。

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