【授業の目的】
鑑賞を中心とした中学校・高等学校美術科における具体的な教材の作成と模擬授業を通じて,美術科の授業展開における実践的な能力を涵養することを目的とします。
【授業の到達目標】
1)対話型鑑賞の理念と方法について説明を行うことができる。【知識・理解】 2)対話型鑑賞の方法を援用した教材とその指導案を作成できる。【技能】 3)作成した教材と指導案に基づいて模擬授業を行い,またその内容について討議することができる。【技能】 ・【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
美術科 教材 対話型鑑賞 模擬授業
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25% B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
地域文化創生のために必要な心身の健康及び芸術・スポーツ文化に関する専門的知識や技能を身に付けるための文化創生コース専門科目である(文化創生学ディプロマポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 09.産業と技術革新の基盤をつくろう
【授業計画】
・授業の方法
1)対話型鑑賞の理念と方法について説明を行う。 2)対話型鑑賞の方法を援用した教材とその指導案を作成する。 3)作成した教材と指導案に基づいて模擬授業を行い,履修者で討議と相互評価を行う。
・日程
第1回 授業内容の説明 第2回 対話型鑑賞の理念について解説 第3回 対話型鑑賞の方法論について解説 第4回 対話型鑑賞の実際について紹介 第5回 対話型鑑賞についての質疑応答とまとめ 第6回 美術科学習指導要領と美術科学習指導案について解説 第7回 指導案制作の実際について紹介 第8回 美術科指導案についてのまとめ 第9回 鑑賞を中心とする美術科教材の作成(1) 第10回 鑑賞を中心とする美術科教材の作成(2) 第12回 美術科指導案の作成 第13回 模擬授業の実施と討議(1) 第14回 模擬授業の実施と討議(2) 第15回 学修のまとめとレポートの提出
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)授業で説明する内容は,webclassに掲示された資料を事前にダウンロードしてメモを取るなどして確実に把握する。 2)教材に使用する美術作品は各自で調べ、学習指導要領との関係を把握した上で用いるように留意する。 3)教材作成においてはより質を高め、また独自性を高めるように努める。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)基本的な美術史の知識については「造形史概説」や「造形史特論」などの履修を通じて理解していることを前提にしているが、知識が不足している場合は、前もって自習しておく。 2)美術館等で積極的に実際の美術作品を鑑賞するとともに,鑑賞のワークショップなどに積極的い参加するように努める。
【成績の評価】
・基準
1)対話型鑑賞の理念と方法について説明できる。 2)対話型鑑賞の方法を援用した教材とその指導案を作成できる。 3)作成した教材と指導案に基づいて模擬授業を行い,またその内容について討議することができる。
・方法
①対話型鑑賞についての理解(30%)②作成した教材と指導案(35%)③模擬授業および最終レポート(35%)
【テキスト・参考書】
参考書・参考資料等 フィリップ・ヤノウィン『どこからそう思う? 学力をのばす美術鑑賞 ヴィジュアル・シンキング・ストラテジーズ』淡交社、2015年 金子一夫『美術科教育の方法論と歴史 新訂増補』中央公論美術出版,2003年 中学校学習指導要領解説 美術編 高等学校学習指導要領解説 芸術編 ほか, 必要な資料やプリントを授業ごとに配布もしくはwebclassに資料として掲示するとともに、授業進度、学生の理解に合わせて、適宜、指定します。
【その他】
・学生へのメッセージ
知識の理解とともに,教材作成と模擬授業の実施を含む実践的・課題解決型の授業です。受け身にならず,自らのアイデアを教材作成を通じて積極的に表明するようにしてください。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を設けます。なお,会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。
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