【授業の目的】
犯罪・非行の背景要因や犯罪加害者・被害者の心理について学び、司法・矯正分野における心理的課題に対する適切な支援方法を理解する。
【授業の到達目標】
・犯罪・非行、犯罪被害及び家事事件についての基本的事項を概説できる。 ・司法・犯罪分野における問題に対して必要な心理に関する支援について説明できる。
【授業概要(キーワード)】
犯罪・非行心理学、矯正保護、家庭裁判所、鑑別
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:51~75% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25% B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は,公認心理師受験に必要な科目であり,司法犯罪分野における様々なテーマを犯罪心理学の視点から取り上げ,その基本的な事項を習得させ,また,その分野に心理師がどのようにかかわっているかを知り,心理師の社会的役割についても強く認識させるために編成される科目である(地域教育文化学部地域教育文化学科のディプロマ・ポリシー)
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
オリエンテーションを実施したあと,概論的な講義をします。その後,事例分析や実習なども取り入れて進めます。
・日程
令和6年度は集中講義により開講します。履修登録に関するアナウンスに注意をしてください。 1 司法・矯正心理学の概要と学習の進め方についてのオリエンテーション(第1回) 2 少年保護法制と関係機関(家庭裁判所、少年鑑別所、少年院、保護観察所、刑務所)についての解説(第2回) 3 矯正保護の実務家,法務教官・法務技官・家裁調査官・保護観察官刑務官等についての解説(第3回) 4 少年事件史の解説(第4回) 5 非行少年の心理学的理解-心理アセスメント(法務省式心理検査・投映法等の解説)(第5回) 6 非行少年の心理学的理解-精神障害、発達障害、パーソナリティ障害と非行犯罪とのかかわりについての解説(第6回) 7 犯罪・非行各論 非行発生機序(各種犯罪・非行)(第7回:薬物犯,第8回:放火犯,第9回:発達障害を有する者の非行~第9回) 8 模擬事例による非行の分析実習(第10回:窃盗犯,第11回:粗暴犯,第12回:女子非行) 9 犯罪・非行被害者,家事事件についての解説(第13回) 10 昨今の少年非行の現状(第14回) 11 授業の振り返りとレポート報告(第15回)
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
犯罪・非行臨床現場の知識を踏まえて、講義・演習等を実施します。主体的・意欲的に受講することを期待します。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
犯罪・非行に関する新聞記事,インターネットからの知識等,いろいろな情報に触れて常に犯罪・非行臨床についての関心を持ち続けてください。
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した,犯罪・非行、犯罪被害及び家事事件についての基本的事項および司法・犯罪分野における問題に関する支援についての基本的事項がおおむね説明できるようになることが合格の基準です。
・方法
授業時の発言内容,毎授業ごとの小レポート(30点),期末の試験又はレポート等(70点)により評価する。
【テキスト・参考書】
法務省矯正研修所編 2013 矯正心理学 細江達郎 2001 図解雑学 犯罪心理学 ナツメ社 内山絢子 2015 面白いほどよくわかる!犯罪心理学 西東社 森丈弓ほか 2021 司法・犯罪心理学 サイエンス社
【その他】
・学生へのメッセージ
現場の情報などもできる限り紹介し,生きた学びとなるように工夫したいと思っていますので,好奇心をもって臨んでください。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」については,最初の授業時間内に説明します。
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