教職実践演習(中学校・高等学校)
 Teacher Training Practice
 担当教員:文化創生コース教員(学務委員、各教科担当者),野口 徹(NOGUCHI Toru),教育実践研究科実務家教員
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):学校現場における教員経験がある教員および教員養成経験を有する教員が、その経験を活かして、教員として実践的に習得すべき課題を指導する。

 開講学年:4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
中学校及び高等学校の美術科、音楽科または保健体育科の教員として必要な資質能力を修得していることの確認を主たるねらいとし,求められる教科指導力及び生徒指導力等を確実に身に付けさせるための内容を中心に据え,その他教職についた場合に求められる地域社会との連携等について,「履修カルテ」を参照し,各自自己の学修課題に即して指導教員の助言を得ながら学修する。

【授業の到達目標】
本人が専攻する学科・コースで学んだ美術、音楽または保健体育に関する専門的な知識・技能を生徒の発達段階・学習課題に合わせて教科指導できる授業力を身に付け,また,生徒の発達課題に合わせて個人あるいは学級・学年集団に対して生徒指導・学級経営できる技術を修得する。また,教員としての使命や服務・倫理を自覚し,教科指導及び学級経営の模擬授業をする際に協働作業を通してコミュニケーション能力を身につける。

【授業概要(キーワード)】
教員としての最小限必要な資質能力,使命感や責任感・教育的愛情,生徒理解や学級経営,社会性や対人関係能力,教科の指導力

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は、文化創生コースにおける教職科目の1つであり、教科指導をする力を身につけ、生徒指導や学級経営をできる技術を習得するものである。中学校及び高等学校の美術科、音楽科または保健体育科における教員免許状取得上の必修科目である(地域教育文化学部地域教育文化学科のカリキュラム・ポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
本授業は,美術科、音楽科または保健体育科の教員として必要な資質能力(「履修カルテ」を参照)を有しているかを確認することが目標であるので,グループ討論,事例研究,模擬授業,指導案の作成,等を適宜,組み合わせて授業を行う。授業は,大きく「教員としての使命感や責任感」「学級経営」「教科指導」から構成されているが,学部全体で実施上,「学級経営」や「教科指導」の項目内の開講順序が変更する場合がある。
・日程
第1回 本授業のねらいの説明と「履修カルテ」の確認
第2回 教員としての倫理・服務について考える。 第3回 教員としての使命感等について考える(地域社会との連携,等を含む)。
第4回 学級経営①:「学級づくり」について実習中に受けた指摘や本人が気づいた課題の意見交換  第5回 学級経営②:「特別活動」についての実習時の指導案の修正または改訂についての意見交換  第6回 学級経営③:「特別活動」について修正または改訂した指導案の提案と模擬授業及び事後検討会
第7回 教科指導①:実習中に受けた指摘や本人が気づいた課題についての意見交換 第8回 教科指導②:実習時の科目指導案の修正案または改訂案についてグループ討議 第9回 教科指導③:修正または改訂した指導案の提案と模擬授業及び事後検討会 第10回 教科指導④:修正または改訂した指導案の提案と模擬授業及び事後検討会 第11回 教科指導⑤:修正または改訂した指導案の提案と模擬授業及び事後検討会 第12回 教科指導⑥:模擬授業全体についての事後検討会 第13回 補完指導①:「履修カルテ」を参照し,教科指導力を中心に,学生個別の課題を見つける。 第14回 補完指導②:「履修カルテ」を参照し,教科指導力を中心に,学生個別に補完的な指導を行う。 第15回 補完指導③:「補完的な指導」の内容の共有化を図るため意見交換 *7~12回目の講義や授業は、その他学校現場での体験的学習なども考慮する場合がある。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
教員として求められる専門的な知識・技能を身につけられているかを確認しつつ、自分の課題を把握し,主体的に取り組む。また、教科指導や模擬授業において協働作業をする際にはよくコミュケーションを取るように心がける。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
紹介された関連資料を検索・調査して自分の課題に即した資料・文献を考察すると同時に,各専門領域の担当教員を訪問して指導を受ける。

【成績の評価】
・基準
合格基準:教員としての使命・服務を説明できる。学級経営案を作成できる。実際に利用できる指導案を作成できる。
・方法
教科指導案,学級経営案,模擬授業,レポートで評価する。
評価の配分:教員としての使命感等についてのレポート(20%),学級経営案(20%),教科指導案と模擬授業および補完指導として選択した課題についてのレポート(60%)

【テキスト・参考書】
[テキスト]中学校学習指導要領解説(各教科科目:美術編、音楽編または保健体育編),中学校学習指導要領解説(特別活動編) [参考書]教育小六法,高等学校学習指導要領解説(各教科科目:美術編、音楽編または保健体育編)

【その他】
・学生へのメッセージ
演習ですので積極的な参加姿勢が求められるのはもちろん、学びの集大成とも位置づけられる科目ですので意欲を持って受講してください。また、卒業研究と平行して履修するため、学習時間を計画的に確保してください。
・オフィス・アワー
教科科目ごとに複数教員により授業を実施するため、各教員に授業時間の前後に事前相談して、相談時間を予約してください。

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