公認心理師の職責
 Responsibility of an Authorized Psychologist
 担当教員:菅藤 健一(KANTO Kenichi)
 担当教員の所属:福島学院大学
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):少年鑑別所等の矯正施設での勤務経験を活かして,現場における心理師の職責について指導する。
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
保健医療,教育,福祉等各分野における心理専門職者の業務全般について学び,その社会的役割や職業倫理についても意識できるようにして,心理専門職あるいはその関連業務に携わるための基本的な力を養う。

【授業の到達目標】
・保健医療,教育,福祉,司法犯罪,産業労働各分野における心理的サービスの実際について基本的事項を理解する。
・心理専門職の社会的役割を理解する。
・心理専門職の職業倫理について理解する。

【授業概要(キーワード)】
心理専門職,心理的サービス,職業倫理,学生主体型授業

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:76~100%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:76~100%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:76~100%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:51~75%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:51~75%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:76~100%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:76~100%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:76~100%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:76~100%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は,公認心理師受験に必要な科目である。心理職の社会的な役割を理解し,実務家としての職業倫理を認識できるようにするために編成される科目である(地域教育文化学部地域教育文化学科のディプロマ・ポリシー)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
10.人や国の不平等をなくそう

【授業計画】
・授業の方法
心理専門職者全般の業務と社会的役割,職業倫理について講義する。
その後,あらかじめ指定しておいたグループごとに保健医療,教育,福祉,司法犯罪,産業労働各分野における心理的サービスについて,調べ学習をして,発表する。
・日程
1 オリエンテーション(第1回)
2 心理専門職者の業務と社会的役割(第2回)
3 心理専門職者の職業倫理(愛3回)
4 情報の適切な取り扱いについて~守秘義務,プライバシー,連携(第4回)
5 保健医療分野における心理職の具体的な業務(第5回)
6 福祉分野における心理職の具体的な業務(第6回)
7 教育分野における心理職の具体的な業務(第7回)
8 司法・犯罪分野における心理職の具体的な業務(第8回)
9 産業・労働分野における心理職の具体的な業務(第9回)
10 支援者としての自己課題発見・解決能力(第10回)
11 生涯学習への準備(第11回)
12 多職種連携と地域連携(第12回)
13 心理職の今後の展開(第13回)
14 クライエントの安全確保のために(第14回)
15 授業の振り返りとまとめ(第15回)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
心理専門職の業務全般を学ぶことは全ての心理的なサービスの裾野を把握することですのできわめて大切です。じっくりと学んでほしいと思います。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
日頃からニュースを興味をもって視聴するようにしてください。とくに公認心理師の動向には関心を持ち続けてください。

【成績の評価】
・基準
心理専門職の業務の基本的事項を理解し,その社会的役割や職業倫理についても説明できるようになることが合格の基準です。
・方法
毎授業ごとに提出する小レポートが30点,調べ学習の結果の発表及び発表態度等が70点

【テキスト・参考書】
テキスト:野島一彦編 2018 公認心理師の職責 公認心理師の基礎と実践①〔第1巻〕遠見書房
参考書:福島哲夫 2018 公認心理師必携テキスト 学研
    植村勝彦他編 2017 よくわかるコミュニティ心理学  ミネルヴァ書房

【その他】
・学生へのメッセージ
知識習得がおもな目的となる授業です。参考書等を進んで読み,疑問点を抱えて授業に臨んでほしいです。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」については,最初の時間内に説明します。

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