【授業の目的】
本授業の目的は、保健医療、福祉、教育、司法矯正、産業領域における心理支援に関する専門機関について、各自による事前学習(調べ学習・プレゼンテーション・質疑応答)、訪問実習、事後学習を通じて、さまざまな機関における心理支援の実際に触れるとともに、現場におけるチーム支援や他職種との連携・協働について学ぶことである。
【授業の到達目標】
・実習を通して心理に関する支援を要する者等についての情報を収集し、課題を抽出・整理できる。 ・実習において、支援を行う関係者の役割分担について理解し、チームの一員として参加できる。 ・具体的な体験や支援活動を、心理に関する専門的知識及び技術として概念化・理論化し、体系立てることができる。 ・ 心理に関する支援を要する者へのチームアプローチの実際を理解できる。 ・ 多職種連携及び地域連携について理解できる。 ・ 公認心理師としての職業倫理及び法的義務を理解できる。
【授業概要(キーワード)】
心理支援、保健医療、福祉、教育、司法・犯罪
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は、「心身の健康に関わる地域の諸課題の解決に取り組むことができる(文化創生コースDP)」専門分野の知識の獲得を目指すものである。地域の心理支援関連施設での見学実習により具体的な支援活動の実際を理解する。事前に「心理学概論」「心理学統計法」「心理学実験」「心理学研究法」「臨床心理学概論」を含む所定の心理学の単位を履修済みであること(詳細は学生便覧参照のこと)。本年度の健康診断を必ず受診しなければならない。良好な健康状態にあることが確認されない場合、実習に参加できないことがある。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
大学における事前学習と各実習機関における訪問実習及び事後学習を行う。 訪問実習は、時間割外および夏季休業中に行われる。
・日程
1.オリエンテーション 2.事前学習:各実習施設(保健医療、福祉、司法・犯罪領域の8施設)に関する調べ学習(グループワーク)及び発表とディスカッション 3.事前指導:各実習における諸注意・心構え 4.各実習機関における施設訪問実習(実習機関の都合による日程で実施)※ ※事情によって、オンラインによる各種施設の心理士のリモート講義に代えることがある。 5.事後学習(グループディスカッション、レポート作成) 6.大学附属心理教育相談室におけるインターンシップ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
事前学習レポートを未提出の場合は、原則として、当該施設の実習に参加できない。 施設訪問実習にあたっては、実習施設の担当者、担当教員の監督のもとで、実習にあたること。 実習において知り得た個人の秘密の保持は徹底すること。違反があった場合には、直ちに実習を停止する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
各施設の訪問実習終了後、訪問実習報告書を作成し提出すること。
【成績の評価】
・基準
・医療機関における心理支援の在り方を具体的に説明できる。 ・医療機関以外の複数の施設における心理支援の在り方を具体的に説明できる。 ・心理支援におけるチームアプローチ、多種連携、地域連携を説明できる。
・方法
事前学習、各実習機関における見学実習参加、実習レポートを含む実習手帳の内容によって総合的に評価する。
【テキスト・参考書】
参考書:下山 晴彦 (編集) よくわかる臨床心理学 – 2009 ミネルヴァ書房
【その他】
・学生へのメッセージ
心理支援の現場での実習です。施設利用者等の出入りもありますので、迷惑となる行為は厳に慎み、真摯な姿勢で臨んでください。 時間割上は通年で火曜日5・6・7・8校時に位置づけられていますが、施設訪問は時間割外や夏季休業中に行います。履修にあたっては、柔軟なスケジュール調整が必要になります。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を研究室において設けます。詳細は、オリエンテーション時に連絡します。
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