【授業の目的】
地域社会における諸問題に関心を持ち、心身の健康および芸術・文化に関する問題意識に基づいて、配属研究室の専門分野・領域に関連する研究テーマを設定した上で、指導教員からより専門性の高い指導を受けながら、特別課題演習IとIIで習得した専門的知識や技能を発展させることで、研究テーマをより深く探究することを目的とする。
【授業の到達目標】
1)心身の健康および芸術・文化に関する問題意識を持ち、専門的な研究課題を明確に認識できるようになる。2)課題を解決するために、仮説検証(実験・調査など)や芸術表現(創作活動・演奏など)を駆使して、主体的かつ計画的に取り組むことができるようになる。3)課題を解決するための専門的知識や技能を修得できるようになる。4)論理的思考力をもって卒業研究を考究し、課題解決を図ることができるようになる。5)他者(研究指導者や周囲の協力者など)と協働することで、課題解決能力を高めることができるようになる。6)卒業研究を記述・発表をして、研究成果の新規性や独創的な感性などの専門分野における意義を説明できるようになる。
【授業概要(キーワード)】
心身健康支援、芸術文化創造、地域振興、地域デザイン、地域コーディネート、学生主体型授業
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50% B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:26~50% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
地域社会における諸課題について心身の健康及び芸術文化に関する観点から、高度な知識と技能を身に付け、多様な表現力と理論を主体的かつ実践的に活用し、地域のファシリテーターとして必要な知識や技能を習得するための文化創生コース発展・選択必修科目である(地域教育文化学部地域教育文化学科のカリキュラム・ポリシー)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに 11.住み続けられるまちづくりを
【授業計画】
・授業の方法
対面授業と遠隔授業の併用で実施する。卒業研究の配属研究室において各指導教員から指導を受けながら、主体的かつ計画的に、1)仮説検証(実験や調査など)、表現作品(デザインや造形物など)や表現実技(演舞や演奏など)の成果を卒業研究として完成させる。2)その成果を発表会(口頭・ポスター・作品展・演奏会・実演会など)にて発表・プレゼンテーションする。なお、発表会は専門領域の専門性に適したものとするため、要旨(抄録)を作成した上で口頭発表したり、作品展示や演奏を実演したりする場合がある(事前に説明有り)。
・日程
以下に、大まかな授業計画を示す(具体的な日程や提出物に関しては指導教員の指示に従うこと)。4月:特別課題研究を実施した研究室配属(研究課題の発展性を考慮すると特別課題研究と同じ研究室・指導教員が望ましい) 4-5月:研究課題の設定 5-12月:研究課題の遂行(情報収集、文献輪読、資料検討、材料調達、製作、演奏、実験、調査など)。配属研究室によっては、中間発表会を行い、課題の進行状況を確認する場合がある。 11-1月:成果を「卒業研究論文」として記述・提出。1-2月中旬:成果を卒業研究発表会(作品展示や演奏会等を含む)にて発表。その際に、その要旨(抄録)やプログラム集などを作成・提出。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
準備学修に必要な学修時間の目安は2時間/週です。卒業研究は、与えられた課題に取り組む学習とは異なり、自ら課題を設定して、実行・表現する科目です。主体的に行動する姿勢が重要です。各所属研究室の計画に基づき、指導教員からの指導コミュニケーションを大切にして、研究室のメンバーと協調しながら、取り組むように心がけてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
研究・調査・制作・演奏などを実行する前に、十分に内容を検討し、無理の無い計画を立てて、遂行できるように準備してください。そのためにも、研究・制作の内容や予定を指導教員に十分説明し、アドバイスを受けながら進めてください。
【成績の評価】
・基準
1)「豊かな人間性と社会性」の観点から、配属研究室において、指導教員や周囲の協力者と協調しながら、自分の研究課題に関して、主体的に実施計画を立て、それを実施していること2)「専門分野の知識と技能」の観点から、文献・資料・技法・素材などの調査とともに、専門知識や技能を習得して、論理的に研究課題を正しく理解して解決に努力していること。3)「幅広い教養と汎用性」の観点から、卒業研究作成および発表において、適切な方法(手法や技法)で表現・発表すると同時に、他者に理解してもらえるように工夫していること。
・方法
上記の評価基準に従って、設定課題(目標)に取り組む意欲や態度も加味しながら、実施過程における提出物および卒業研究活動の成果(資料作成、調査、記述論文、プレゼンテーション、実技、演奏、制作作品など)を指導教員が総合的に評価します。また、専門分野によっては、指導教員以外の教員からも評価を受ける場合があります。100点を満点として60点以上を合格とします。
【テキスト・参考書】
テキスト・参考書として共通に指定するものはありませんが、指導教員が必要に応じて資料やプリントを指定・紹介します。
【その他】
・学生へのメッセージ
卒業研究は指導教員の指導のもとで学生が主体的に遂行するものです。指導教員との報告、連絡、相談を行いながら、また、研究室のメンバーとも協力しながら、意欲的に課題に取り組んで下さい。また、生活面で不安なことがあれば、指導教員のみならずアドバイザー教員にも早めに相談するとよいでしょう。
・オフィス・アワー
配属研究室の指導教員の指示に従ってください。会議や出張等で不在にすることもあるので、確実に相談したい場合は事前のコンタクトを心がけましょう。
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