【授業の目的】
〈日本語と日本文化と世界〉 日本語はコミュニケーションツールであると同時に、日本人や日本文化とも密接に結びついている。ここでは日本語という言葉を出発点に、日本人の認識の変化や現代社会における言葉のあり方を考えていく。また日本語や日本文化は、世界の人たちによって研究されることで、より客観化された。ここではおもにヨーロッパと日本文化との関わりを見る中で、日本文化について深く考察していく。
【授業の到達目標】
日本語によるコミュニケーションと、日本人、日本文化との関わりについて、具体的に説明することができる。世界における日本語と日本文化の位置付けについて、客観的に説明することができる。
【授業概要(キーワード)】
日本語,コミュニケーション,日本文化,ヨーロッパ
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
この授業は,日本語によるコミュニケーションと、日本人、日本文化との関わりについて、具体的に説明する力をつけるために編成される科目である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
WebClassおよびプリント資料とコンピュータスライドを使用する。リアクションペーパー等を用いて受講者の理解度を確認し、質問を受け付ける (提出したコメントは匿名で引用し講義資料として配布することがある)。また、学生に指名して発言を求める授業回がある。
・日程
ガイダンス(全担当教員) 第1部 前近代における日本語研究(担当:中澤) 1.日本語研究の萌芽 2.漢字研究と辞書の編纂 3.キリシタンたちの日本語研究 4.近世国学における日本語研究
5.国際交流講演会
第2部 現代日本語のコミュニケーションと文化(担当:渡辺) 1. 日本語は特殊な言語か? 2. 敬語とポライトネス 3. コミュニケーションスタイルと文化 4. ネットコミュニケーションにおけることば
第3部 ヨーロッパと近代日本(担当:加藤) 1. 出島のドイツ人 ケンペル 2. なぜ君は東北をゆく イザベラ・バード 3. 超エリートのヨーロッパ 森鷗外 4. 「少年の日の思い出」の思い出 高橋健二
第4部 まとめ 試験またはレポートの説明 総括
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
提示された資料を利用して、自分のノートを作成する。 リアクションペーパーには出来るだけ質問を記入し、積極的に発言する。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
[予習のあり方]テキストの読了、資料の調査など、指示された課題を確実にこなす。 [復習のあり方]ノートを整理し、授業内試験またはレポートに備える。
【成績の評価】
・基準
主体的な参加の度合い、知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理性、表現力)の四つの度合いで評価する。基準は1) 日本語によるコミュニケ ーションと、日本人、日本文化との関わりについて説明できること、2)世界における日本語と日本文化の位置付けについて、客観的に説明できるこ とが合格の基準である。
・方法
授業内提出物(30%:リアクションペーパー等)・課題(70%:担当教員3名から与えられる課題のうちひとつを選択)によって評価する。
【テキスト・参考書】
テキスト:プリント配布。 参考書:馬渕和夫・出雲朝子『国語学史 日本人の言語研究の歴史』笠間書院 ¥1,980 山岡政紀・牧原功・小野正樹『新版 日本語語用論入門』明治書院 ¥1,760 梅渓昇『お雇い外国人』講談社(講談社学術文庫)¥1,045
【その他】
・学生へのメッセージ
人間文化コース所属学生にとっての必修科目ですが、グローバル・スタディーズコースをはじめ、他コース学生の履修も歓迎します。 毎回の出欠確認は,カードリーダーによる出欠情報システムを利用して行います。学生証を忘れずに持参してください。 講義形態について変更もありえますので、初回の講義の前にWebClassで確認してください。
・オフィス・アワー
中澤:火曜日 13:00~17:00 中澤研究室(人文社会科学部1号館4階414号室) nakazawa@human.kj.yamagata-u.ac.jp 渡辺:水曜日 13:00~14:30 人文社会科学部3号館3階共同研究室301-B 上記時間帯以外でもアポイントによって対応します。 fumio@human.kj.yamagata-u.ac.jp 加藤:水曜日 12:30~14:30 加藤研究室(人文社会科学部1号舘4階410号室) katok@human.kj.yamagata-u.ac.jp
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