考古学はどのような学問なのか、何を明らかにする分野なのかについて解説します。遺跡の調査方法や基本的な理論について学びつつ、今生きている社会とのつながりも意識できるような課題も扱います。

1）歴史について、様々な視点から理論的に考察することで、健全な批判精神に裏打ちされた幅広い知識を習得することができるようになります。
2）考古学資料の基本的な検討方法について学び、モノの分析による歴史の構築はどのようなものか、理解できるようになります。

考古学、歴史学、遺跡、発掘調査、編年、時代区分、理化学的年代測定法、分布論

A-2．小レポート等により、事前学習（下調べ、調査等含む）が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。：1～25％

この授業は、日本考古学にまつわるさまざまな資料の収集・遺跡の総合的分析を通じて、人文社会科学（特に歴史学）の高度な「専門知」を獲得し、論理的な思考能力を養うことを目的とする専門展開科目です（人文社会科学部のカリキュラム・ポリシー）。

13.気候変動に具体的な対策を

1) この授業は、オンデマンド形式で実施します。
2) テキストは事前に配布します。授業前に各自でダウンロードし、予習をお願いいたします。
3）動画では講義形式で進めていきます。多くの映像資料などパワーポイントを使用しながらわかりやすく解説します。重要な部分は動画内では赤字と下線で示していますので、視聴しながらチェックすると復習や小テスト対策になります。
4）講義終了後、Web Class経由での質問を受け付けます。質問には次の回までに全て回答すると共に、感想等について紹介する時間を設定することで、教員からの一方通行ではない講義形式を心がけたいと考えています。
5) 授業12回分で講義終了後、内容がきちんと理解できているか確認するための小テストを、一定の期間内にWebClass経由で提出する必要があります(5点×12回＝60点)。
6) レポートでは、授業内容をふまえて到達目標を図るための課題を出します。評価基準を明示しますので、それに沿って作成してください。

第1回目　ガイダンス
第2回目　考古学とはどのような学問か
第3回目　考古学の資料とその特徴
第4回目　考古学研究の歴史
第5回目　考古学における調査とそのプロセス
第6回目　考古学による年代決定
第7回目　考古学による時代区分
第8回目　考古資料の分類 - 型式学とは -
第9回目　相対年代と暦年代
第10回目　考古学における層位学
第11回目　考古学と自然科学的方法
第12回目　考古学と文献史学
第13回目　考古学と文化人類学
第14回目　考古学と現代
第15回目　授業のまとめ

配布資料（A4サイズ・3～5枚）と、パワーポイントや映像資料を用いながら説明します。考古学や歴史学等の方法と、その思考過程をきちんと理解できているか、明らかになった歴史の意義とはなにか、自ら確認しながら受講してください。

1）シラバスの内容に沿って、普段から書籍、新聞、テレビ報道などで歴史的関心を高めておきましょう。
2）配付資料をきちんと整理し、わからない用語があれば、辞書で調べ、参考文献を読むなどしましょう。

1) 毎回の小テストの評価基準は①、②の通りです。
　①授業内容に関して重要な点をおさえた上で、正しい知識を得られているか　②提出期限を守っているか
2) レポートでは、①授業に関心を持ち、基礎的な知識について正確に取得できているか ②考古学の資料およびその分析方法を正確に理解しているか、合格の基準とします。

1)小テスト:60点（5点×12回）
2)最終試験：20点
3)最終レポート：20点

※いずれも参考書ですので購入は必須ではありませんが、より深く学びたいときに参照してください。
・山本孝文、青木 敬、城倉正祥、寺前直人、浜田晋介、『考古学概論:初学者のための基礎理論』2022
・佐々木憲一、小杉康、菱田哲郎、朽木量、若狭 徹『はじめて学ぶ考古学』（有斐閣アルマ）2011
・小野昭『ビジュアル版 考古学ガイドブック』（新泉社）2020

細かい暗記作業は問いません。考古学という学問がどのようなもので、どのように発掘調査で出土したものから歴史を解明するのか、その手法を学ぶ授業です。
高校等で日本史を選択していなくても、理解できるような内容として進めたいと考えています。授業内では映像資料などを多く使い、わかりやすい説明を心がけていきたいと思います。

オフィス・アワーは、オンライン会議システム（Zoom）で対応します（授業や会議等の時間以外）。面談を希望する場合は、事前にWebClassメッセージでご相談ください。質問や問い合わせについても、WebClassメッセージでお送りください。