【授業の目的】
映画を中心として映像をめぐる学問的知見を高め、理論的な考察を行う。映画研究の入門。
【授業の到達目標】
映像における基本的リテラシーを身につけ、映像を「受動的に」自明なものとして鑑賞するのではなく、それを分析することができる。また映画文化による自発的・継続的な関心を育て、自らの関心に沿って、主体的に映画的教養を深めることができる力を身につける。
【授業概要(キーワード)】
映画、映画史、映画理論、映像、表象、ジェンダー
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この科目は人文社会科学部の科目として、映像文化を通して、世界から地域に至るまでの様々なレベルの文化や社会制度に関して学び、現代的市民としての領域横断的な教養及び他者(異文化)を受容する能力を身につけます(DP3(1))。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 05.ジェンダー平等を実現しよう 10.人や国の不平等をなくそう
【授業計画】
・授業の方法
講義形式。パワーポイント、配付資料、抜粋映像を用いて授業を行う。
・日程
今回のテーマは「映画における偶像/スターからアイドルへ」です。役者論、身体論、メディア論を中心に歴史的、社会的、文化的な文脈からアプローチしていきます。また授業の始めに映画レポートの書き方講座を行います。期末レポートは、それをしっかり勉強すれば誰でも書けるはずです。 1回目 イントロダクション 2回目~3回目 スクリーニング(全員で映画鑑賞) 4回目~14回目 講義 15回 全体のまとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義形式。パワーポイントと映像資料によって講義をする。出てきた映画タイトル、人物名、専門用語を必ずノートに取る。レジュメとコメントカードを配付。コメントカードに感想や質問を書く(次週にその出来るだけ回答を行う予定)。 オンライン授業になった場合は、Zoomでの開講を予定しています。パソコンやネット環境などの準備もお願いします。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
本講義の受講希望者は、授業初回およびその次のスクリーニングには必ず出席すること。 授業で配付するレジュメ以外にウェブクラスで映画理論のテクストを適宜アップする予定なので、各自でそれをダウンロードし、プリントアウトするなどして読んでください。 授業時間外に参考上映をする予定です。講義で取り上げた作品を鑑賞する機会を設けるので積極的に参加すること。
【成績の評価】
・基準
期末レポートの他に、毎回のコメントペーパー、および毎週数回(最低1回以上)参考上映会を開催するので、それに出席したときの映画コメントを課し、映画史の知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(批評分析、文章表現力)、参加の度合いのそれぞれの項目について判定し、その合計点を用いて判定します。基準は1)映画および映画史について興味を持ち、具体的に作品について分析でき、そこでの問題点を明確に指摘できる。2)映画および映画史に関する重要な語句を簡単な言葉で解説できる。3)授業および参考上映に積極的に参加し、そこで得た知識を適宜援用できる。
・方法
授業コメントペーパー(60%)、期末レポート(40%)
【テキスト・参考書】
テキスト:プリントで配付、あるいはウェブクラスで掲示 参考書:期末レポート作成に際しては『映画で実践!アカデミック・ライティング』(小鳥遊書房、2019年)が参考になります(講義中に紹介、配付予定) 他に、モラヴィア『同調者』関口英子訳、光文社古典新訳文庫、2023年
【その他】
・学生へのメッセージ
どんな学問も人生に一度の出会いというものがあると思います。映画も同じです。映画はいつでも何度でも見られるように思われていますが、本当に出会えるのは数えるぐらいしかありません。この講義もそんな出会いの場になることを願っています。 最後に、授業中では刺激の強い映像が流れることがあります。心の準備を!
・オフィス・アワー
火曜日 7/8校時 それ以外の時間は要アポイントメント
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