【授業の目的】
第四紀と呼ばれる地質時代の環境変化を読み解く各種分析手法を関連する論文の講読や分析を体験することで理解することが本授業の目的です。論文中のデータを用いて実際に環境変化を推測・議論し、古環境復元について理解する。
【授業の到達目標】
1. 第四紀学、古環境復元の扱う代表的な研究対象、研究手法を説明できる。【知識・理解】 2. 第四紀学、自然地理学の各種分析データから環境変化を推測できる。【知識・理解】 3. 議論に積極的に参加できる。【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
第四紀、古環境、花粉分析、有孔虫分析、堆積物
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
本授業は、過去の地球環境(特に第四紀)の変化を扱う各種学問領域の研究対象や基本的な研究手法の特徴を理解することを目的とした専門基礎科目です。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
13.気候変動に具体的な対策を 14.海の豊かさを守ろう
【授業計画】
・授業の方法
古環境変動に関する研究分野について、研究対象や研究手法を解説し、簡単な演習を行います。また、後半では学術論文の講読を行い、受講者の第四紀に関する研究活動についての理解度を深めます。発表や質疑を通して各自の知識の確認と批判的思考力を高めます。 本授業は対面で実施します。
・日程
第1回:ガイダンス・授業の進め方 第2回:地質時代 人新世の研究 第3回:古環境を復元する研究1 第4回:古環境を復元する研究2 第5回:演習1(花粉分析データからの古環境復元) 第6回:花粉分析を用いた古環境復元の研究事例 第7回:演習2(有孔虫分析データからの古環境復元) 第8回:有孔虫分析を用いた古環境復元の研究事例 第9回:キャンパス内の植物および山形県の植生 第10回:山形県の地形 第11〜13回:論文講読、発表 第14回:古環境と将来の地球環境 第15回:まとめ 上記の内容で進める予定ですが、内容や進度を一部変更する場合があります。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
発表はパワーポイントを用いて行ってください。他の受講者の発表を聞き質問をするように心がけてください。 学術論文の内容を読み取り、与えられた時間内で内容を発表できるように準備をしてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
発表を行うにあたり、専門用語、分析手法、分析結果についてしっかりと理解して準備をしてください。わからない専門用語は事前に調べて説明できるようにしてください。
【成績の評価】
・基準
第四紀学、古環境の研究事例や研究手法を理解しその特徴をわかりやすく説明できる点を基準とします。また、質疑への参加度合いや自分の意見の主張等も加味し、合計点を用いて判定します。
・方法
平常点(50%)、発表内容、質疑応答およびレポート(50%)
【テキスト・参考書】
使用する資料等については授業内で適宜紹介します
【その他】
・学生へのメッセージ
これからの「未来」の環境を予測するために必須の「過去」の環境変動を明らかにする研究についての授業です。理系で難しいと思われる学問分野を学術論文等を読みながらわかりやすく解説していきます。
・オフィス・アワー
オフィス・アワーについては、第1回の授業時に提示します。
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