アンデス文明とは南米に栄えた様々な社会の総体です。この授業では、概論では取り上げきれない様々な社会についての具体的な研究論文に焦点を当てて演習を行います。英語の文献を精読し、アンデス考古学を学ぶために必要な英語力を養うとともに、論文の読み方や論理的思考方法を身につけることを目指します。

①英語の学術論文や図書を読むための基礎的な技法を身につける。【技能】
②アンデス文明を構成する様々な社会について具体的な研究事例をもとに説明できる。【知識・理解】
③学術論文における問題設定や分析手法を理解し批判的に読み解く中で論理的思考方法を身につける。【技能】【態度・習慣】

アンデス、社会組織、考古学、文化人類学

C-1．自分の意見をまとめて発表する機会がある。：1～25％
B-2．事前学習（下調べ、調査等含む）をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。：1～25％
C-2．事前学習（下調べ、調査等含む）をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。：26～50％

人間と文化について地域や分野を横断する視点から幅広い教養を身に付け、人文学の専門知を体系的に修得するための基礎を獲得するために編成される科目である

04.質の高い教育をみんなに
10.人や国の不平等をなくそう
16.平和と公正をすべての人に

• 授業は演習形式で行い、受講者には必ず発表を担当してもらいます。
• テキストを精読し、その内容をまとめて、口頭発表を行ってもらいます。発表者以外の聴講者には発表内容を要約・提出してもらいます。
• 上記をふまえ教員と学生間の一方通行の口頭発表ではなく、学生同士で積極的に質疑応答やディスカッションをおこないます。

①ガイダンス(講義の流れと評価方法など)、発表分担の割り当て
②～⑮課題とする研究論文の内容にもとづく研究事例の発表と討論（学生の関心に留意して研究論文を選定します。）
※理解度や質問・コメントなどに応じて授業の進行や日程を調整することがあります。

• 全員が文献を読んできていることが前提です。受講者は積極的に授業に参加してください。
• 発表者はテキストを精読し、その内容をまとめて口頭発表を行います。
• 発表者でない人も漠然と発表を聞くのではなく、質疑応答や議論に積極的に参加し、発表内容を要約・提出してもらいます。

受講者は文献を前もって読んで、疑問点や文献に対する自分なりのコメントを考えておいてください。復習としては、授業での議論を思い浮かべながら、レジュメとコメントを再読し、理解に努めてください。授業であつかったテーマについて、図書館やインターネットで調べてみましょう。

口頭発表や質疑応答、討論、発表内容の要約を課し、知識の習得、理解の度合い、汎用的技能(プレゼンテーション能力、文章表現力)を判定、評価します。授業の到達目標で示した論文の読み方や書き方、論理的思考方法を理解し、授業での活動に積極的・能動的に参画できていることが合格の基準です。

口頭発表（30%）と発表内容の要約（30%）、授業（コメントや質疑応答、討論）への積極的参加（40%）に対する評価点の合計で評価します。

テキスト：（変更する可能性がありますので、初回授業で確認してください。）
・William H. Isbell and Helaine Silverman (eds.) 2002 Andean Archaeology I: Variations in Sociopolitical Organization. Springer.
参考書：
・関雄二著『アンデスの考古学 新版』同成社 2021年
・山本睦・松本雄一編『アンデス文明ハンドブック』臨川書店 2022年

ガイダンスの時に発表の割り当てを決めるので、必ず出席してください。日本とはまったく異なる環境に興った過去の人々の社会についての理解を深めることで、時代や場所にとらわれない人々の多様性に目を向けてみましょう。また、それを通して自分たちの社会について新たな視点から考え直してみましょう。テキストは英文ですので注意してください。これまで学校で学んできた英語を、新しい世界をひらくためのツールとして使う経験をしてみましょう。

木曜日13:00～14:30　（荘司一歩研究室、人文学部3号館7階702）
これ以外の時間帯での面談も可能です。その場合は必ずメールでアポイントを取ってください。