【授業の目的】
この授業では、これまでアンデス考古学において使用されてきた様々な研究手法について概観する。また、具体的な研究事例を取り上げ、個々の手法が適切に使用されているかを考察する。
【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、
① アンデス考古学における伝統的な分析技術や、周辺科学（文化財科学など）を援用した分析手 法についての基礎的な知識を習得できる。【知識・理解】
② いくつかの分析を自ら実施できるようになる。【技術】
③ 具体的な研究事例において、分析技術・手法の使用方法が適切であるかを評価できるようになる。【態度・習慣】。
【授業概要（キーワード）】
踏査、地図製作、セトルメントパターン分析、発掘、層位観察、写真撮影、土器実測、年代測定法、各種遺物分析
【学生主体型授業（アクティブラーニング）について】
A-1．ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。：1～25％
D-1．演習、実習、実験等を行う機会がある。：1～25％
【科目の位置付け】
この授業は、専門分野の知識と技能の習得を目指すものである（人間文化コースのディプロマ・ポリシー DP3）。
【SDGs（持続可能な開発目標）】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
・教科書の精読を前提に、講義を実施する。
・分析技術の実習課題（土器実測や拓本など）やレポート課題を課す。
（レポート課題について）
・学生は分析手法をひとつ選択し、それが先行研究において実際に使用されている事例（2～3例）を探し出し、その使用方法が適切であるかを考察する。
・考察結果をまとめ、口頭で発表を行う。
・また考察結果を、発表時に受けた指摘やコメントを反映させながらレポート形式にまとめ、学期末に提出する（提出期限は最終授業開始時）。
・日程
以下のテーマを扱う：
・踏査
・地図製作
・セトルメントパターン分析
・発掘
・層位観察
・写真撮影
・土器実測・拓本
・年代測定法
・各種遺物分析
※ 授業の進み具合によって変更の可能性あり。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
・積極的に授業に参加する。
・漠然と講義を受けたり、発表を聞くだけでなく、積極的に質疑応答に参加する。
・授業時間外学習（予習・復習）のアドバイス
・授業前に教科書を精読し、個々の研究手法の利点や限界、適切な使用方法について理解する。
・さらに理解を深めるために図書館やインターネットで調べてみる。
【成績の評価】
・基準
参加状況、実習課題およびレポート課題の内容により、①参加の度合い、②知識の修得・理解の度合い、③分析技術の修得の度合い、④論理的思考力・文章表現力を評価する。
・方法
平常点 (30％)、実習課題の提出 (20%)、レポート課題の発表・提出 (50%) の評価項目の得点の合計をもって評点とする。
【テキスト・参考書】
大森貴之ほか（編著）『放射性炭素の年代学』新泉社
※その他、授業内で随時紹介する。
【その他】
・学生へのメッセージ
休講および補講を行う可能性がありますので、WebClassでのお知らせに注意してください。
・オフィス・アワー
・水曜日11:00～12:30（人文社会科学部3号館8階 松本剛研究室）
・連絡先：gocito@human.kj.yamagata-u.ac.jp
・事前に電子メールでアポイントメントをとること。
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