美術史演習
 Seminar on Art History
 担当教員:佐藤 琴(SATO Koto)
 担当教員の所属:学士課程基盤教育院
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):学芸員として博物館において実物資料をもちいた調査研究業務に従事した経験のある教員が日本美術史について講義する。
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
「『絵本故事談』から日本美術の画題を学ぶ」
江戸時代に出版された『絵本故事談』(1716年(正徳4))は絵手本であり、簡単な説明文と挿図で当時制作されていた画題が紹介されている。それを手がかりにして画題のルーツや時代的な変化などを学ぶ。

【授業の到達目標】
日本美術の画題の基本的知識と文化的伝統を理解することができる。また、古文、くずし字などへの抵抗感を取り除き、美術に関する学術的な議論をするための基礎知識を学ぶことができる。

【授業概要(キーワード)】
美術 画題 江戸時代 絵手本 人物画 花鳥画 道釈人物画

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
カリキュラム・ポリシーとの関係については、「カリキュラム・マップ」を参照し、よく理解したうえで履修してください。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
10.人や国の不平等をなくそう

【授業計画】
・授業の方法
一人につき一つの画題を担当し、本文を読んで解釈する。その内容をパワーポイントでプレゼンテーションします。1回の授業で2人程度が発表を担当。1学期あたり、3~4回の発表を担当する。発表者は、単に本文を説明するだけでなく、取り上げられた画題のルーツや代表的な作品などについて調べ、補足説明する。
・日程
1.ガイダンス
2~15.担当者のプレゼンテーションとディスカッション

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
発表者は、書かれていることや挿図について説明するだけでなく、その前後にいかなる作画活動があったかをよく考えてください。また、その画題を用いた代表的な作品を取り上げ、『絵本故事談』との共通性や相違点を明確にしてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
日ごろから自主的に美術全集などを見て、作品に関する知識を深めるよう心がけましょう。

【成績の評価】
・基準
授業への取り組み(平常点)と期末レポートにより、知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力、文章表現力)、参加の度合いを判定します。基準は、1) 日本美術の主要な画題や図像について説明することができる、2) 江戸時代の文献(版本)を読むことができる、の二点です。
・方法
授業への意欲的な参加(40%)
学期末のレポート(60%)

【テキスト・参考書】
テキストはコピーで配布しますので、購入の必要はありません。

【その他】
・オフィス・アワー
木曜日13:30~15:00その他の時間帯も対応します。いずれにしても事前にご連絡をください。(koto-2@kdw.kj.yamagata-u.ac.jp)

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