【授業の目的】
《古辞書・音義を読む》 日本や中国の古辞書や音義を取り上げ、その読み方について学びます。それらの資料から、情報を正確に読み取る力を養い、当時の言語状態について知る術を学びます。また書誌調査の方法についても学びます。日本や中国の古語、漢字、古典研究に関心のある学生にとって有益な内容です。
【授業の到達目標】
古辞書や音義から、当時の言語状態について知る術を学ぶことができる。書誌調査の方法についても学ぶことができる。そして卒業論文のテーマと研究方法を見出すことができる。
【授業概要(キーワード)】
古辞書,音義,書誌学,図書館実習
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は、地域社会の現代的な課題の発見や解決に寄与できるように、自治体などと連携した実践科目の一つです。(人文社会科学部のカリキュラム・ポリシー)
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 10.人や国の不平等をなくそう
【授業計画】
・授業の方法
まず日本や中国の古辞書や音義について、複製本を中心に学びます。次に書誌調査の方法について学びます。そして地域の図書館が所蔵する古典籍を対象に実地調査を行います。(市立米沢図書館を予定しています。)以上の内容について発表し、最後に各自でレポートにまとめます。
・日程
第1回 ガイダンス 第2回 古辞書について 第3回 古辞書を読む 第4回 音義について 第5回 音義を読む 第6回 中国の辞書について 第7回 中国の辞書を読む 第8回 古辞書・音義についての成果発表 第9回 書誌学について 第10回 書誌調査の方法 第11回 書誌調査の実践 第12回 実地調査事前指導 第13回 地域の図書館における実地調査 第14回 実地調査についての成果発表 第15回 全体のまとめとレポートの説明
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
この授業では書誌学的な文献研究の手法を学びます。受講者自身が積極的にこの手法を身に付け、将来の卒業論文へつなげるようにしてください。また、調査先に対しては失礼のないよう配慮してください。古典籍にふれる際は、文化財であることを自覚し、細心の注意を払うようにしてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
[予習のあり方]テキスト・参考書にあらかじめ目を通しておいてください。 [復習のあり方]授業終了時に課題(ミニレポート)を出しますので、各自の回答、および質問事項、感想等を記して、WebClassに提出してください。
【成績の評価】
・基準
主体的な参加、知識の修得、理解、汎用的技能の修得の四つの度合いで評価します。基準は1) 古辞書・音義や書誌学に関する知識が身に付いているか、2) 将来の卒業論文につながるテーマと研究方法を見出すことができているか、です。
・方法
①ミニレポート(30%)、②発表(30%)、③最終レポート(40%)の3つで評価します。
【テキスト・参考書】
[テキスト] 堀川貴司『書誌学入門 古典籍を見る・知る・読む』(勉誠出版、2010)¥1,980 [参考書] 西崎亨『日本古辞書を学ぶ人のために』(世界思想社、1995)絶版
【その他】
・学生へのメッセージ
古典籍を読むことで、昔の言葉の実態や人々の認識について知ることができます。この授業で、書誌学的な文献研究の手法を身につけてみませんか。
・オフィス・アワー
火曜日 13時~17時 中澤研究室(人文社会科学部1号館4階414号室) アポイントにより他の時間帯での面談にも応じます。(WebClassまたは電子メールで予約すること。)
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