【授業の目的】
フランス語の基礎的な知識を用いて、新聞記事やニュースの抜粋、フランス語圏の現在を論じた簡単な文章を読みます。 本演習の目的は、(1)記事の正確な読解を通じて、(2)今日のフランス語圏社会や文化に関する知識を蓄えつつ、(3)これまでに学習した知識を確認しながら中級文法や時事問題に特有の表現を修得することにある。
【授業の到達目標】
この授業を履修した学生は、 1. 新聞記事や報道文の文体に慣れ、まとまった長さのフランス語の文を読めるようになる。 2. フランス語中級レベルの文法・語彙・表現を身につけることができる。 3. 記事を通して今日のフランス語圏世界の主要な動向を学ぶことができる。
【授業概要(キーワード)】
新聞記事、長文読解、フランス語中級、現代フランス社会、フランス語圏の文化、報道文の文体、練習問題
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は「読む・書く・聞く・話す」の4技能を強化するため、外国語および日本語を用いた意見や情報の受信・発信力を磨くために実施される(とくにGSコースのカリキュラムポリシーCP3に該当します)。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
訳読を中心に進めます。受講者はあらかじめ配布された記事を音読し、訳文を発表します。復習や予習を通して報道文の文体や用語に慣れていきますが、新たに登場するフランス語の中級の文法や表現については立ちどまって解説します。
・日程
随時テクストを配布し、2~4のトピックについてはそれぞれ4回程度の授業を充てる。
1.導入・授業の進め方について 2. ライフスタイル・ファッション・音楽などに関する文章 3. 政治・経済・EUなどに関する文章 4. 実際の新聞記事 5.まとめと期末試験。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
この授業を履修するまでにフランス語初級文法を終えていること。 配布したテクストは次週以降に訳読するので、必ず宿題として取り組むこと(音読練習と訳文作成)。 またフランス語圏の新聞社のTwitterなどを利用して、毎回「3行ニュース」の紹介をしてもらいます。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
随時指示しますが、フランス語の動画ニュースは日々チェックするようにしてください。 ネットラジオ(Journal en francais facile) http://savoirs.rfi.fr/fr/apprendre-enseigner/langue-francaise/journal-en-francais-facile テクスト付ネットニュース(Euronews.fr) http://fr.euronews.com/ 最新のフランス事情に活字でも触れられます。 月刊誌『ふらんす』白水社(図書館2階の雑誌コーナーにおいてある) 隔週誌『オヴニー』(パリで発行されている日本語新聞。以下で無料閲覧可) http://ovninavi.com/
【成績の評価】
・基準
日々の授業と期末試験で、到達目標にあげた3点が達成できているかを評価する。 1については文法を理解して訳文が作成できているか、2については事前に調べてあるか、3に関しては第三者に簡潔な説明ができるかで評価する。 各項目について以下の観点から評価する。 (a)主体的な参加の度合い (b)知識の習得の度合い (c)理解の度合い (d)汎用的技能の習得の度合い(論理的思考力、文章表現力)
・方法
日々の授業参加率と理解度(語彙の理解、文法の理解、文意の理解)(50点)と、期末試験(50点)を合わせて、総合的に判断します。既定点に達した者を合格とする。 なおフランス語検定について、受験した人・合格した人はそれぞれ加点します(全学部フランス語共通)。積極的に参加してください。
【テキスト・参考書】
教科書:石井洋二郎ほか『時事フランス語 2024』、朝日出版社 参考書:嶋崎正樹『ル・モンドで学ぶ時事フランス語』、IBCパブリッシング
辞書はすでに持っているものを毎回持参してください(紙辞書推奨)。その他の参考書はその都度指示します。
【その他】
・学生へのメッセージ
文系・理系、得意・不得意を問わず、すでにフランス語に触れたことがある人はぜひこの授業をとってください。フランス語をやり直したい2年生、久しぶりに復習してみたい3年生も歓迎します。 フランス語を学びながら、世界がどのように動いているのか、情報がどのように発信されているのか、日本語や英語の世界の風景とはどのように違うのか、等々、関心を広げる機会にしてください。
・オフィス・アワー
初回に指示します。 研究室は人文社会科学部3号館6階です。 メール:y.goda(at)human.kj.yamagata-u.ac.jp
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