ロシア文化論
 Russian Culture
 担当教員:相沢 直樹(AIZAWA Naoki)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
ロシアの国民詩人プーシキンによる韻文小説『エヴゲーニー・オネーギン』(1825-32)は「ロシア生活の百科事典」と呼ばれる,ロシア文学史上エポックメイキングな作品です。この授業では,ロシア文化の宝とも言えるこの作品を様々な観点から取り上げ,詳しくお話しして行きます。

【授業の到達目標】
『オネーギン』を通して,
1)ロシア人とロシアの社会・文化について知識を得る
2)ロシアの言語文化の特徴について理解する
3)ロシア文学と外国文学(西欧文学)の関係について知識と理解を持つ

【授業概要(キーワード)】
プーシキン チャイコフスキー オネーギン タチヤーナ レンスキー ロマーン(長篇小説) 韻文 近代ロシア文章語 ロマン主義 リアリズム 余計者 ロシア貴族 決闘の作法 

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は主に『オネーギン』をめぐる考察を通してロシア文化についての知識と理解を深めるものである。学部・コースのポリシーにそいつつ,「グローバル化の進展に対応した迅速さと正確さをもって、必要な情報を収集・分析」する力と「豊かな人間性と社会性」を涵養する。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
08.働きがいも経済成長も
13.気候変動に具体的な対策を
16.平和と公正をすべての人に

【授業計画】
・授業の方法
資料や映像を駆使しながら普通にどんどん講義します。疑問に思ったことはなんでも質問してください。
・日程
 1 ガイダンス/はじめに
 2~14 『オネーギン』の読み方(解説)
 15 まとめ
※途中,以下のようなトピックスを取り上げる予定:
 プーシキンの詩作品
 余計者の系譜
 ロシア的長篇小説(ロマーン)への歩み
 チャイコフスキーによるオペラ化
 クランコのバレエ
...など

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
まずは講義内容を理解するよう努めてください。分からないことがあれば質問してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
特に指示のないかぎり,予習は必要ありません。図書館で関連する本を探したり,紹介された映像作品を見てみましょう。

【成績の評価】
・基準
以下を満たしていることを合格の基準とする。
1 ロシア文化について興味を持ち,その諸相について理解を深めている。
2 授業内容を正確に理解し,自分の言葉で説明できる。
3 授業に積極的に参加し,それについてきちんと自己評価できる。
・方法
授業参加:40点+レポート:60点
授業参加は授業後に提出してもらうコメントの書き込み(質問やコメント等)を評価します。レポートはロシアらしさやロシア的思考法についての知識・理解を測りつつ,着眼点と独創性,表現力を評価します。

【テキスト・参考書】
原則としてテキストは指定せず,適宜プリント等を用意します。詳しくはガイダンスにおける説明や,授業途中での指示にしたがってください。いずれにしても,授業開始前に取りそろえていただくようなものはありません。

【その他】
・学生へのメッセージ
「ロシア文化論」の受講に際しては,ロシア語の知識は必要ありません。
・オフィス・アワー
授業時間外にみなさんの質問に答える「オフィス・アワー」は,相沢研究室(人文社会科学部3号館)において,原則として火曜日・水曜日の昼休み(12:15~12:45)としますが,これに限らず在室している時は随時対応します。また,会議や出張等で不在にすることもあるため,確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。

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