【授業の目的】
英語における動詞と構文の文法体系について学修する。動詞と構文の関係を、意味論と統語論に基づく事象の捉え方という視点から考察し、英文を構造的に分析し、理解するための基礎知識と技能の修得を目的とする。
【授業の到達目標】
英語における動詞と構文に関する文法体系の基礎的な理解に基づき、具体的な事例を分析・説明できるようになる。英語を使った言語活動においてもそれらの知識を応用的に活用できるようになる。
【授業概要(キーワード)】
英語、文法、動詞、構文
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
この授業は、英語における動詞と構文の関係を、文法的な事象の捉え方という観点から考察し、英語表現を分析的に理解するための基礎的な知識と技法を修得するための科目である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
英語の代表的な動詞タイプの分類に対応するさまざまな構文に固有の意味や文法特性を学び、それぞれの構文における動詞の使用条件について考察 する。トピックに応じて、予習課題もしくは復習課題を課す(原則、毎回)。英語の読解力養成のための多読訓練として、ブックレポート(詳しくは初回に指示)を実施する。
・日程
第1回:英語構文論について(オリエンテーション) 第2回:動詞と文型 第3回:意味役割理論1:背景 第4回:意味役割理論2:動詞の分類 第5回:自動詞1:自然発生現象とthere構文 第6回:自動詞2:移動と変化と使役交替 第7回:自動詞3:活動動詞と同族目的語構文 第8回:他動詞1:活動動詞と動能構文 第9回:他動詞2:結果動詞 第10回:他動詞3:作成動詞 第11回:他動詞4:譲渡動詞と二重目的語構文 第12回:他動詞5:伝達・知覚・認識・好悪の動詞 第13回:他動詞6:関係動詞と状態性 第14回:動詞の拡張用法と構文 第15回:学期末試験と解説
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
文法体系を単なる知識として学ぶだけではなく、実践的な英語使用(リーディングやライティング)に意識的に活用できるようにする。個別事例から 説明的な一般化を図る言語学の基本的な思考法を理解し、実践できるようにする。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
事前配布資料等に基づき、毎回の予習課題もしくは復習課題に取り組む。授業内容を整理し、関心に応じて参考文献等を利用してトピックに関する理解を深める。計画的にブックリポートに取り組む。
【成績の評価】
・基準
授業内容に関する知識の修得、理解の度合い、汎用的技能(論理的思考力と文章表現力)を判定し、総合的に評価する。基準は以下による。 (1)英語の動詞と構文についての体系的理解に基づき、具体的事例を分析し説明できる(学期末試験)、 (2)学修した文法知識を応用的に活用できる(学期末試験、ブックレポート)、 (3)主体的な英語学習等を通じて授業に積極的に参加する(予習・復習課題、ブックレポート)。
・方法
学期末試験(50%)、予習・復習課題(30%)、ブックレポート(20%)により、総合的に評価する。
【テキスト・参考書】
授業用のプリントを毎回配付する。 参考書は、トピックに応じて毎回の授業で適宜紹介する。
【その他】
・学生へのメッセージ
体系的な文法知識の学修とことばを分析的に捉える訓練は、言語能力の向上に必ず役立ちます。この授業を通じて、文法体系に基づく分析的視点から英語に触れ、英語を使うことを心がけてください。
・オフィス・アワー
火曜9・10校時(人文社会科学部3号館6階 鈴木亨研究室) 事前にメール等で連絡をもらえれば、上記以外の時間にも対応します。
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