言語学特殊講義b
 Topics in Linguistics (b)
 担当教員:大髙 茜(OHTAKA Akane)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科児童教育コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
ことばの研究の目的・進め方(研究プロセス)についての理解を深めることを目的として、言語データ(語や文のセット)の分析を体験します。また、形態論・統語論の領域でこれまでに得られた基礎的な知見についても学びます。

【授業の到達目標】
(1)ことばの研究の目的や進め方について述べることができる。【知識・理解】
(2)語や句が与えられたときに、その範疇を述べることができる。【知識・理解】
(3)語や文が与えられた際に、その構造を分析できる。【技能】

【授業概要(キーワード)】
言語知識、個別言語、形態論、統語論、構造

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
ことば研究においては、言語データの観察、一般化、仮説の構築・検証・修正というプロセスを繰り返すことによって、人間の言語知識の解明を進めるという研究アプローチが主流です。この授業では、この研究プロセスを体験し、それによって、人間のこころ・脳を探ることばの研究についての理解を深めます。また、主体的に課題を発見・分析・解決するスキルの向上も目指します。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
講義と演習(エクササイズ)によって授業を進めます。講義は、講義資料(ハンドアウトまたはスライド)に沿って進めます。
・日程
第1回:授業の進め方についての説明
第2回:形態素
第3回:派生
第4回:語の階層構造1
第5回:語の階層構造2
第6回:複合、その他の語形成規則、曖昧性1
第7回:句構造規則の形式と解釈
第8回:樹形図と派生
第9回:文法
第10回:仮説の構築・検証・修正1
第11回:仮説の構築・検証・修正2
第12回:回帰規則と等位構造
第13回:構成素テスト
第14回:曖昧性2
第15回:まとめ、期末試験についての説明

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義資料を参考に、要点をノートに整理するなどして授業内容の理解に努めて下さい。演習問題に取り組む際は、ディスカッションや共同作業に積極的に参加するよう努めて下さい。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
毎回の授業で、授業内容に関する課題を配布しますので、授業後に、講義資料やノートを参考に解答を作成して下さい。解答の作成は1時間から2時間を目安に行って下さい。

【成績の評価】
・基準
授業の到達目標(1)-(3)について:学習した言語データの分析プロセスに沿って、与えられた語、句、文を正しく分析できることを合格の基準とする。
・方法
授業参加点30点、課題(授業時間外学習)への取り組み20点、期末試験50点の配分とします。

【テキスト・参考書】
テキストは初回の授業でお知らせします。参考書は授業の進度に合わせて適宜紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
ディスカッションや共同作業への積極的な参加を期待しています。
・オフィス・アワー
授業時間外に質問に答えるオフィスアワーを設けます。具体的な時刻については、初回の授業でお知らせします。

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