英語学演習b
 Seminar in English Linguistics b
 担当教員:小泉 有紀子(KOIZUMI Yukiko)
 担当教員の所属:人文社会科学部人文社会科学科グローバル・スタディーズコース
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):海外の大学における教育(大学講師・教育コンサルタント)経験
 開講学年:3年,4年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:演習
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
英語学に関連したトピックについて概観し、グローバル社会・文化を人文社会科学の分野横断的な見地から理解するための専門的な知識を身につけることを目的とする。特に英語を対象とした第二言語習得理論・英語教育をとりあげる。

【授業の到達目標】
1. 英語を対象とした言語学を、主体的に学ぶ姿勢を身につける。
2. 英語を対象とした言語学を通して、グローバル社会・文化を人文社会科学の分野横断的な見地から理解するための専門的な知識を修得できるようになる。
3. 英語学の各分野、特に第二言語習得理論・英語教育に関する文献の内容を理解できるようになる。
4. それらの研究について論理的に考え、分析し、例をあげながら適切な文章で自らの考察が論理的に展開できるようになる。

【授業概要(キーワード)】
英語学、第二言語習得理論、英語教育

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
英語学の諸分野に関連した専門的な主題に関する情報の収集・分析能力を高め、また論理的かつ説得力ある日本語を書く能力を育成するための科目である。(グローバル・スタディーズコースのカリキュラム・ポリシー)
グローバル化の進展に対応した迅速さと正確さを持って、英語学における専門的な情報を収集・分析し、その成果を日本語で的確にまとめる知識や運用力を身につけるための科目である。(グローバル・スタディーズコースのディプロマ・ポリシー)

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
母語獲得・第二言語習得の概論書からいくつかの章を読み、課題に取り組む。その後、英語を対象とした第二言語習得理論研究と実践例に関する文献を読む。後半には受講者による小発表を予定。日程は次のページを参照。
・日程
授業計画
第1回:オリエンテーション
I. 言語習得についての概論書(鈴木・白畑)講読
第2回:言語獲得理論
第3回:第二言語習得とは
第4回:中間言語
第5回:第二言語習得のメカニズム
第6回:学習者要因
第7回:教室における第二言語習得研究
II. 学生による文献の口頭発表と批判的検討・討論(予定)
第8回:文法の指導論(鈴木編 第1章)
第9回:インプット理論(鈴木編 第2章)
第10回:第二言語インプット処理(鈴木編 第3章)
第11回:ライティングのフィードバックの効果(鈴木編 第5章)
第12回:ライティングのフィードバックの効果(小泉 2014)
第13回:タスクの効果的な使用(鈴木 第6章)
第14回:ペア・グループワークの活用(鈴木 第7章 )
第15回:授業のまとめと振り返り
(注:進度により変更することがある。受講者の理解を見ながら進める)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
毎回議論する予定の文献、筆記用具を持参し、遅刻しないこと。授業中は積極的に参加すること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
毎回議論する予定の文献は事前にしっかりと読み、議論する準備をしてくること。口頭発表は準備をしっかりしてから授業に臨むこと。
授業の後は、内容をしっかり復習すること。

【成績の評価】
・基準
次の基準で評価する。
1. 英語を対象とした言語学を、主体的に学ぶ姿勢が身についているか。
2. 英語を対象とした言語学を通して、グローバル社会・文化を人文社会科学の分野横断的な見地から理解するための専門的な知識を修得できているか。
3. 英語学の各分野、特に第二言語習得理論に関する文献文献の内容を理解できているか。
4. それらの研究について論理的に考え、分析し、例をあげながら適切な文章で自らの考察が論理的に展開できているか。
・方法
各項目の評価に対する配分は以下のとおりである。
授業への取り組み:30% 小発表とディスカッション:20% 期末レポート:50%

【テキスト・参考書】
教科書:鈴木孝明・白畑知彦「ことばの習得〜母語獲得と第二言語習得」くろしお出版 2012年
参考書 鈴木渉編 「実践例で学ぶ 第二言語習得研究に基づく英語指導」大修館書店 2017年 ほか、必要に応じて教員がリーディングリストを準備する。

【その他】
・学生へのメッセージ
英語の文献も読む可能性がありますが、特に高い英語力は必要ありません。英語、英語学、第二言語習得についてより深く知ってみたいという方を歓迎します。
・オフィス・アワー
火曜日1440-1610、もしくは在室時随時、質問や相談に応じます。確実に約束したい人はメール(アドレスは授業内連絡または学生便覧を参照)連絡してください。

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