【授業の目的】
《地理学を学ぶための基礎的事項の学習》 地理学の学説史的な流れに沿って地理学の発展を概観し,地域や共生の概念を学ぶ。
【授業の到達目標】
地理学が担う学問的な役割を理解することができる。 地域の特性から地域が抱える様々な問題を考えることができる。
【授業概要(キーワード)】
人文地理学,自然地理学,地域,共生,産業
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:51~75% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
この授業は,地域の課題を人文地理学の観点から論理的に分析し,解決策を提案する力を身につけるために編成される科目である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう 03.すべての人に健康と福祉を 08.働きがいも経済成長も 09.産業と技術革新の基盤をつくろう 10.人や国の不平等をなくそう 11.住み続けられるまちづくりを 14.海の豊かさを守ろう 15.陸の豊かさも守ろう 17.パートナーシップで目標を達成しよう
【授業計画】
・授業の方法
古代から現代にいたる地理学の歴史を時代ごとに整理し,各時代の特徴を解説しながら,基礎的知識を身につける。
・日程
第1回.講義のすすめ方とガイダンス 第2回.Geographyの意味:土地を記述する科学の必要性 第3回.地域の概念:大航海時代がもたらしたもの 第4回.環境決定論と環境可能論:進化論的思考の導入 第5回.形態論的法則:立地論への展開 第6回.計量革命:客観的思考に基づく地域の説明 第7回.計量革命批判:人間らしさの追求 第8回.国土計画:政策提案に向けた展開 第9回.国土の課題:少子高齢化 第10回.地域の課題1:人口移動 第11回.地域の課題2:地域構造変容 第12回.地域の課題3:まちづくりの 第13回.地域の課題4:交流人口 第14回.地域の課題5:観光の是非 第15回.総括
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
毎回の出席を心がけ,集中して授業に臨み,講義の内容をノートにまとめる。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
探検記,旅行記を通して読んでおく。 自分の興味のある社会現象を地理学的な観点から観察することを心がける。
【成績の評価】
・基準
1)講義後にミニッツペーパーの提出を課し,授業の参加度を評価する。地域の特性から地域が抱える様々な問題を論理的に考えるために必要な思考の習得を合格の基準とする。 2)学期末にレポートを課す。地理学が担う学問的な役割の理解し,それを適切な文章で表現できることを合格の基準とする。
・方法
ミニッツペーパー(4点×15回)を60点で評価し,期末のレポートを40点で評価する。
【テキスト・参考書】
参考書:北川忠明・山田浩久『地方都市の持続可能な発展を目指して』.山形大学出版会. 山田浩久『地域連携活動の実践』.海青社.
【その他】
・学生へのメッセージ
まちづくりや観光について興味があり,コメントを求めた際には積極的に発言できる学生を特に歓迎する。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を山田研究室(人文社会科学部棟3号館6階)において,木曜日の8:50〜10:20の間に設ける。出張等で不在の場合があるので,確実に面談したい場合は事前にWebClassのメールで連絡を入れること。COVID-19の感染拡大等により,大学への立ち入りが困難な場合には,WebClassのメールで質問を受け付ける。
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