【授業の目的】
本演習(後期開講)では、おもに留学に必須となるDELFの技能習得のための授業を行います。DELFの試験では、読み・書き・聞き・話すの4つの基本技能が試されます。いずれも留学先でも学ぶことであり、留学先で授業を受けるために必須の要素です。
【授業の到達目標】
この演習を履修した学生は、 (1) 既習の文法知識を、短いテキストの読解のために、正しく活用することができるようになる。 (2) 仏検の基本表現を中心に、新たな語彙・熟語・言い回しを身につけることができる。 (3) 新たな文法事項を習得し、フランス語で書かれた平易なテキストを正しい発音で読み、理解できるようになる。
【授業概要(キーワード)】
フランス語の読み物、フランス人に伝わる発音の習得、フランス語中級の準備(CEFRのA1〜A2レベル)
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%
【科目の位置付け】
この授業は、英語以外の外国語で書かれたテキストを読み、フランス語圏文化論の観点から論理的に分析し、理解する力を身につけるために編成されている科目である。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 05.ジェンダー平等を実現しよう
【授業計画】
・授業の方法
あらかじめ担当箇所を決めずに、全員が問題を解いてきます。授業中に意見を求めるので、受講者全員がテキストを読んできます。 理解度を確認するため、講読テキストに関連する問題を解いて答えてもらうことがあります。 受講者のレベルを考慮し、授業についてくるのが難しい学生はフォローします。
・日程
1.導入・授業の進め方について 2~14.教科書に沿って講読。問題も出します。 15.確認とまとめ。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
既習の文法知識を確認しながら進みます。新たな文法事項は、板書や配布資料を用いた解説を聞きます。担当者は誤答を恐れる必要はありません。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
全員が同じ問題を解きます。順番に全員に意見を求めるので、わからない箇所は文法事典で調べておくのが望ましい。
【成績の評価】
・基準
評価基準は次の4つです。 (a)主体的な参加の度合い、(b)知識の修得の度合い、(c)理解の度合い、(d)汎用的技能の習得の度合い(論理的思考力、文章表現力など) 具体的には、到達目標にあげた3点が達成できているかで評価します。 1については、文法を理解して訳文が作成できるか。2については、事前に調べてあるか。3については、正確な文章に置き換えられているか。
・方法
主体的に参加しているか(25%)、文法を理解して解答が作成できるか(25%)、事前に調べてあるか(25%)、正確な意味が把握できているか(25%)。
【テキスト・参考書】
教科書:小幡谷友二『DELF 傾向と対策 A1』ないし『DELF 傾向と対策 A2』、駿河台出版社、2023年(もし 1年生がいない場合は、2年生のレベルに合わせてA2で行います)。 予習のさいは『Le Dico』や『プチ・ロワイヤル』よりも、「中辞典」以上の辞書を引くのが望ましい(大修館書店の『新スタンダード仏和辞典』を推奨)。 文法事項に関しては、右記がもっとも平易。森本英夫, 三野博司『増補改訂版 新・リュミエール フランス文法参考書』、駿河台出版社、2013年。
【その他】
・学生へのメッセージ
この授業を履修するうえで専門知識は必要ありません。ただ留学希望者は、履修することを強くお勧めします。気楽にいきましょう。
・オフィス・アワー
随時。アポイントメントを取って下さい(研究室は人文社会科学部棟3号館6階)。 メールアドレス:y.goda@human.kj.yamagata-u.ac.jp
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