【授業の目的】
文化遺産や世界遺産という言葉を耳にする機会は多いと思いますが、これらは一体なにを指しているのでしょうか。また、世界中に存在する文化遺産は、現代社会においてどのような意味や役割をもっているのでしょうか。この問題について文化人類学の視点や切り口からアプローチし、考察していきます。
【授業の到達目標】
文化遺産についての基礎的な考え方を理解する。 現代社会において、多種多様に存在する文化遺産のあり方や問題点、その社会的位置づけを文化人類学の視点から考察することができるようになる。
【授業概要(キーワード)】
文化遺産、現代社会、文化人類学、考古学
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は、文化遺産を一つの手掛かりとして人間社会の多様性や普遍性について学習し、他者(あるいは他者を通じて自己)を理解するための視点や手がかりを習得するものである。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
10.人や国の不平等をなくそう 11.住み続けられるまちづくりを
【授業計画】
・授業の方法
はじめに、パワーポイントや映像資料などを用いて、文化遺産に関する基礎的な概念や考え方などを解説します。その後で、講義内容からテーマを選んでグループワークと成果発表を行います。
・日程
1.ガイダンス(講義の流れと評価方法など) 2.文化遺産とはなにか 3.文化遺産と世界遺産 4.文化遺産をめぐる諸問題 5.文化遺産とそれに携わる人々 6.2-5のテーマに基づいたグループワークとディスカッション、成果発表 7.総括 ※理解度や質問・コメントなどに応じて授業の進行を調整することがあります。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義内容からグループワークのテーマを決定しますので、ただ漠然と講義をうけるのではなく、問題を自分にひきつけながら講義を聞いてください。質問やコメントはいつでも歓迎します。質疑応答やグループワーク、ディスカッションには積極的に参加してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
配布するプリントや自分でとったノートを使って復習してください。参考書の対応する章を読むとより理解が深まるでしょう。授業で習った内容に関連することを自ら図書館やインターネットで自分なりに調べるようにしましょう。
【成績の評価】
・基準
文化遺産をめぐる基礎的な考え方や、文化遺産をめぐる諸問題について理解できているのかどうかを、評価の基準とします。これらは、グループワークにもとづく小レポートと期末レポートによって判断します。 成績評価は、3分の2以上の参加が前提です。授業への参加は、授業中の質疑応答とリフレクションペーパーで判断します。
・方法
平常点(20%:授業中の質疑応答、リフレクションペーパーをふくむ)、グループワークにもとづく小レポート(3回、合計30%)、および期末レポート(50%)で評価します。授業中の質疑応答やグループワーク、ディスカッションへの積極的な参加、リフレクションペーパーによって加点することがあります。
【テキスト・参考書】
参考書(最初の授業の際に説明します) 飯田卓(編)2017 『文明史のなかの文化遺産』臨川書店 関雄二 2014『アンデスの文化遺産を活かす―考古学者と盗掘者の対話』臨川書店 山本睦・松本雄一(編)2022『アンデス文明ハンドブック』臨川書店
【その他】
・学生へのメッセージ
授業で扱ったテーマを、常に自分にひきつけて考えてください。また、それを通じて、自分や自分がいる社会について考えてみましょう。
・オフィス・アワー
水曜日12:30~14:20 (山本睦研究室、人文社会科学部2号館4階) これ以外の時間帯での面談を希望する場合はメールで連絡してください。 会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前にアポイントをとるようにしてください。
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