計量分析入門(数理科学)
 Introduction of Quantitative Analysis(Mathematical Sciences)
 担当教員:加納 寛子(KANOH Hiroko)
 担当教員の所属:学士課程基盤教育院
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
ビックデータ時代といわれる昨今、多様なデータを表現する方法が模索されている。様々なデータの分析方法について学ぶことを目的とする。

【授業の到達目標】
(1)様々なデータの分析方法を知り、適切な方法を選択できるようになること。【知識・理解】
(2)計量分析入門では、基礎的なデータ分析ができるようになる。【技能】
データ分析を行いレポートの作成ができるようになる。【技能】
思いつきで発言するのではなく、データやエビデンスに基づいて、発言できるようになること。【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
データ,ビックデータ,分析,学生主体型授業(アクティブラーニング)

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
情報社会で生きるために学ぶべき教養として位置づける教養科目である。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
ステージ1:時事データを元にしたディスカッションと基本操作
ステージ2:指定したデータを用いて,様々なデータの分析方法を学びます。
ステージ3:現代的テーマを一つ選び,データを作り,分析し,レポートを作成します。
・日程
15回分の内容は、下記の通りです.

ステージ1:時事データを元にしたディスカッションと基本操作
第1回 オリエンテーション
第2回コロナ禍の人の行動に関する調査報告書を見て,データのまとめ方について学ぶ 
第3回 データの基本操作について学ぶ

ステージ2:指定したデータを用いて,様々なデータの分析方法を学びます。
第4回 テキストp60-p69
第5回 テキストp70-p79
第6回 テキストp80-p84
第7回 テキストp46-p57"
第8回 レポート1の提出とテキストの内容に関するオンライン試験

ステージ3:現代的テーマを一つ選び,データを作り,分析し,レポートを作成します。
第9回 テキストp10-p17,
第10回 テキストp20-p36"
第11回第12回第13回 レポート2の発表
第14回第15回 全体のまとめとデータに基づくディスカッション

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
 第2回目以降は,前の時間にどんなことを学んだのか,授業開始時に答えられるように準備しておいてください.
 説明の中の言葉の意味や操作方法がわからない場合は,インターネットで検索する習慣を身に着けてください.例えば,「機関ログイン」の意味
が分からなければ,インターネットで検索されてくる意味や操作方法でおよそ間違いはありません.
 また,文献を検索した時に,閲覧するためには有料であることがよくあります.そのような場合,「機関ログインを外す」操作をすれば,無料で
閲覧できる場合がありますので,試してみてください.
 学習時間については,大学設置基準通りです.半期15回の通常授業は2単位ですから,90時間の学習を予習・授業・復習を必要とすることに
なります.
参考)第二十一条  各授業科目の単位数は、大学において定めるものとする。
2  前項の単位数を定めるに当たつては、一単位の授業科目を四十五時間の学修を必要とする内容をもつて構成することを標準とし、授業の方法に
応じ、当該授業による教育効果、授業時間外に必要な学修等を考慮して、次の基準により単位数を計算するものとする。
一  講義及び演習については、十五時間から三十時間までの範囲で大学が定める時間の授業をもつて一単位とする。
二  実験、実習及び実技については、三十時間から四十五時間までの範囲で大学が定める時間の授業をもつて一単位とする。ただし、芸術等の分野
における個人指導による実技の授業については、大学が定める時間の授業をもつて一単位とすることができる。
三  一の授業科目について、講義、演習、実験、実習又は実技のうち二以上の方法の併用により行う場合については、その組み合わせに応じ、前二
号に規定する基準を考慮して大学が定める時間の授業をもつて一単位とする。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
 ポートフォリオを用いたBSブルームのタキソノミーによる評価を行います。学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安は,予習90分,復習90分です。90分の授業に対して,180分の自宅学習が原則です。
 課題に回答すれば終わりではなく,授業で扱ったテーマについて,自分で調べたり考えたことも随時授業ノート(フォーム)に記録してください。

【成績の評価】
・基準
ステージ2のレポートでは,各分析方法を習得できているかどうかが評価基準となります。
ステージ3のレポートでは,ステージ1で学んだ分析方法をすべて活用したフレームができているかがポイントになります。ステージ1の分析方法を理解した上で,自分でフレームを作り,分析し,レポートの作成ができているかどうかが評価基準となります。
・方法
レポー1:20点
レポート2:20点
授業内の小課題 20点
小テスト(持ち込み可のオンラインテスト)20点
その他:20点

【テキスト・参考書】
[テキスト]加納寛子(2021(第4版))『チャートで組み立てる レポート作成法』丸善

 本授業で行う評価の元になる考え方は,(Bloom, Benjamin S. Taxonomy of Educational Objectives (1956). Published by Allyn and Bacon,
Boston, MA. )の評価論がベースとなっています。詳しく知りたい人は,下記書籍を参照してください。
加納寛子(2002)ポートフォリオで情報科をつくる―新しい授業実践と評価の方法,北大路書房

【その他】
・学生へのメッセージ
千利休の思想に[守・破・離]の思想があります.1年生の教養科目は,[守]の部分が中心です.まずはテキストや,文献・新聞などを読むことが
できるようになってください.また,ディスカッションで意見を述べるときには,思いつきの意見ではなく,エビデンス[根拠]を明確にした意見
を述べられるようにしてください.
・オフィス・アワー
特別な理由がない限りZOOMにて相談に対応します.時間は,主に授業終了後とします.それ以外は,下記フォームからZOOM接続を希望する日時を3パターン程度書いて連絡を取って下さい.
ホームページ:http://pbdspace.kj.yamagata-u.ac.jp/

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