【授業の目的】
山形のことを知るほど、世界のことをもっと分かることができます。もちろん、山形には限らず、自分の育てた国や出身の地域のこと、ほかに長く滞在している所を分かるほど、世界各国について分かることが楽になることが、事実です。ここには大学生活の一つの大きなチャンスが隠れています。グローバル化していく世界の中、やはり自分はどこにいるか分かったほうがいいからです。 どうやって他国の、世界の、自分にとってもっとも面白いことを探るか。知らないことにいろいろぶっつけることがその始まりです。 山形は日本内、世界内にどう違うか。 内容をなるべく幅広くして、その内容をちゃんと消化できるようにします。
【授業の到達目標】
狙いは、参加者は、世界の中に(もちろん自分の国も含めての世界ですが)、何に興味ある、何が自分にとって面白いか、これを見る眼を少しは育てることです。【知識・理解】 (大学を卒業して仕事の道に入ろうとする時に、興味ありそうなこと、なさそうなことを分かることがとても大事になります。この「見る眼」を、そんな時に使えます。)
【授業概要(キーワード)】
世界の面白さを探す、自発力、日本と海外の比較、国と世界、学生主体型授業(アクティブラーニング)
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
自分の興味あることを探すことを通じて人間性を育てようとする授業です。大学で過ごす時間をもっと豊にしたいことは一つの目的です。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
いろいろ考えて、自分の知っているところと、授業で読んだ小説、観た映画を比べます。例えばこのようなことを… ・何が山形にないけどこの映画(小説)の場所や国にありますか(または逆)? ・どこが自分の知っている環境とこの映画(小説)の場所や国が、特に違いますか? ・内容のなかから、何が(危機、葛藤、人や人間関係など)、山形にもありえますか。 ・以前から持っていた、その国のイメージを考えて、何がいちばん意外でしたか。 ・映画・小説の人々の人間性・価値観・社会観は、どこが自分の知っていることと違いますか。 ・後輩や、高校生などもっと若い人に、その内容から何を伝えたい、何を分かって欲しいですか。 グループワークで何人もの観察を纏めるときがあれば、個別の結果を聞かれる時もあります。どの違いも、というより、自分で興味あることを中心にします。 使われている映画や小説は、背景が現在に近い時点か、二十世紀内の特徴的な時点です。すべては同時代の内容ですが、歴史物は紹介されていません。
・日程
1.山形と日本とヨーロッパ諸国、どうやって比べられますか?グループを決める。内容を選ぶ。 2.-4.国ナンバーワン、映画、小説(翻訳付きのコピーが前週に配付)、グループワーク 5.-7.国ナンバーツー、映画、小説、グループワーク 8.-10国ナンバースリー、映画、小説、グループワーク 11.-12.参加者各々は、映画や小説に出た、特に興味ある国・場所・内容について、山形・日本の体験と話します。 13.-15.数人で、関心のあることをテーマに、山形と比べてもっとも似ているところ、もっとも対照的なところについて口頭発表します。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
自分の、これまで山形に過ごした経験からみて、小説を読んで、映画を観て、何が意外、何が親しみやすい、何が山形にないけど日本にある、何が海外にしかない、そして自分一人にとって何が面白いこと、グループワークと発表などで積極的に述べてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
講師はドイツ出身ですが、その国以外、少なくとも三ヶ国から一本づつの映画、場合によって同じ国の一篇の小説を教材に使います。小説を日本語訳で事前に読んで、日本(山形、出身地)との比較になるところを覚えてグループワークで活かすことは、随時の課題となります。
【成績の評価】
・基準
「授業の到達目標」に書いてあることを達成することが、合格の基準となります。
・方法
積極的な授業態度七割,期末発表三割。単位を取るため、発表も定期的な参加も必ず要求されています。
【テキスト・参考書】
事前にテキストや参考書は指定しませんが、必要な資料を随時にウェブクラスに載せます。
【その他】
・学生へのメッセージ
自分の地域、自分の国に、外国との共通点と違いについて興味を持つ人、どうぞ、楽しんで参加してください。
・オフィス・アワー
木曜日のお昼から午後一時まで(基盤教育1の二階、E-204号室)
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