「教養」から考える(人間・共生を考える)
 Thinking about "Liberal Arts"(Diversity and Inclusion)
 担当教員:橋爪 孝夫(HASHIZUME Takao)
 担当教員の所属:学士課程基盤教育院
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
「教養」「教養教育」の歴史についての基礎的知識を身につけ、それをもとに「教養」をテーマとして課題発見・探求学習を行う授業です。現代日本の大学における教養教育の端緒と考えられている古代ギリシア・ローマ発祥のリベラル・アーツから歴史的流れを学びます。

【授業の到達目標】
1)「教養」「教養教育」の歴史について基礎的知識を理解し、他者に対して説明する(述べる、記述する)ことができる。【知識・理解】
2)「教養」「教養教育」の歴史に関連するテーマに則した問いを発し、探求学習を展開できる。【技能】
3)「教養」「教養教育」の歴史に興味を持ち、来し方行く末を考えることに主体的に取り組むことができる。【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
教養,教育,歴史,国際

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は基盤共通教育基幹科目「人間・共生を考える」の一つとして、歴史学的手法に拠り健全な批判精神に裏打ちされた知的教養的態度と公共精神の養成を目指すものです。その課程で人類の知的営為について来し方行く末を見つめ直し、自らの将来像を描くための参考となるべく実施するものです。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
1)この授業は対面形式で行うが、新型コロナウィルス感染症の影響などによりオンデマンド授業に変更される場合がある。その際は授業内容の変更を伴うのでアナウンスに注意されたい。
2)課題等の教材は期限を設定してWebClassに提示する。
3)毎回史資料を基に「教養」「教養教育」の発祥から現代に至るまでの成立の過程を歴史的見地から取り扱った講義を行う。
4)毎回の講義の内容に関連して課題が出される。期限を守って提出する必要がある。
5)授業の中で課題発見・探求活動(プレゼンテーション・レポート)を行う。探求は履修者の人数に応じて個人で行うかグループ協働で行うかが決定される。
・日程
第1回 ガイダンス 授業前アンケート
第2-7回 講義前半・課題発見探求計画の作成
第8回 中間報告・相互評価 中間アンケート
第9-13回 講義後半・最終報告発表資料作成
第14回 最終報告・相互評価
第15回 リフレクション・レポート課題 授業後アンケート

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
※原則として毎回予習が必須になります。授業時間外学習の時間を確保してください。
1)WebClassの活用が必須となるため、利用方法についてよく理解しておいてください。
2)史資料を読み、理解していることを前提として講義を行います。講義中は必要な部分のメモを取るなどしてノートを作成し、復習に備えてください。
3)日頃から新聞等の関連する記事に目を通し基礎的知識を増やすとともに、自分なりの観点・問題意識を養っておくと探究活動の際に役立ちます。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
※予習について、指定された資料を読解し要点メモを作成して授業に出席することが必要になります。メモの内容は成績評価にも関わりますので予習と授業時間内学修は一体のものと考えてください。
1)毎回学んだ内容に関して必ず課題が出るため、授業終了後にはこれらの課題に取り組み、学んだその日のうちに提出するようにしてください。
2)毎回の課題は提出前に必ず見直しを行い、求められている内容を満たしているか、誤字脱字はないか、などを確認してから提出するよう心がけてください。
3)基礎知識が無い状態で考えたり議論をしても得るものが少ないことから、予習は必須になります。時間を確保してください。
4)自分なりのテーマを定めて知的探究を行うためには、日頃から関連する書籍や新聞記事等の資料に興味関心を持って情報収集を行うことも必要です。こちらにも時間を確保してください。
5)WebClassのメッセージに注意し、連絡等の見逃しの無いようにしてください

【成績の評価】
・基準
1)課題への取り組みの中で、「教養」「教養教育」の歴史に関する基礎知識を身につけ、2)それを活用してテーマに基づいた探究学習を行った成果を他者に伝え、3)これらの学習に関連する提出物を締め切りを守って提出出来ていることを合格の基準とする。
・方法
毎回の授業内容に関する課題への取り組み(50%)
課題発見・探究への取り組み(40%)
相互評価・ピアレビューへの取り組み(10%)

【テキスト・参考書】
・基礎的考察のための最低限度の史資料は授業で用意されますが、自分のテーマに関連した探求のための史資料は自分で探し出す必要があります。
・「教養」を扱う資料はふんだんにあります。新書や文庫程度の読みやすいもので良いので、小白川図書館で探して読んでおくと、基礎的知識が増えて取り組みやすくなるでしょう。
・例えば「教養 新書」で検索し、名の通った出版社の書籍を選んだりすると安心です。

【その他】
・学生へのメッセージ
※重要※
・新型コロナウィルス感染症の影響により、授業に関してはシラバスに記載されている情報から変更が行われる場合があります。
・初回授業(ガイダンス)に出席し、最新の授業情報を確認してから履修を検討するようにしてください。

大学に入学したら専門を極めたいのに、自分のやりたいことと関係ない一般教養の授業をやらされるのは何故か? このような疑問はなぜ発生するのでしょうか。日本の大学の仕組みでは、この部分はどのように考えられ、設計されているのでしょうか。答は歴史の中にあります。
・オフィス・アワー
原則としてWebClassのメッセージで質問を受付けます。会議や出張などで不在にすることもあるため、リアルタイムでの返信ができないこともありますがご了承ください。

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