医学を理解するための自然・社会科学(人間・共生を考える)
 Natural and social sciences to understand medicine (Diversity and Inclusion)
 担当教員:岩井 岳夫(IWAI Takeo)
 担当教員の所属:医学部医学科
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
医学や医療を理解するために必要な学問背景として、医学・医療に含まれるさまざまな分野から、重粒子線医学、医療政策学、遺伝子情報解析学、生化学・分子生物学、公衆衛生学・衛生学及び創薬科学をピックアップし、それらに関して序論・総論に相当する事項を述べ、医学・医療の背景を多面的に理解することを目的とする。

【授業の到達目標】
医学・医療の一分野である重粒子線医学、医療政策学、遺伝子情報解析学、生化学・分子生物学、公衆衛生学・衛生学及び創薬科学とはどのような学問であり、これらが医学・医療にどのように関連するかを説明できる。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
医学、医療、重粒子線医学、医療政策学、遺伝子情報解析学、生化学・分子生物学、公衆衛生学・衛生学、創薬科学

【科目の位置付け】
この授業は医学・医療の背景を多面的に理解し、医学・医療を理解するための布石とする。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
複数の教員が分担して、さまざま分野の講義を行う。プリントとスライドによって講義を中心に進める。
・日程
4月12日  ガイダンス(重粒子線医学講座) 
4月19日, 26日 理工学の進歩がもたらした重粒子線治療(重粒子線医学講座)
5月10日, 17日  医療経済学で読み解く日本の医療システム(医療政策学講座)
5月24日, 31日 生命活動を担うエネルギー代謝を理解する(生化学・分子生物学講座)
6月7日, 14日  遺伝情報(塩基配列)から遺伝子の構造と機能を読み解く・コロナウィルス遺伝子検査を理解する①②(遺伝子情報解析学講座)
6月21日, 28日 社会と健康(公衆衛生学・衛生学講座)
7月12日,19日 薬の効果と新薬の開発(創薬科学講座)
7月5日 (予備日)
7月26日 レポート提出締切り

※なお上記の予定は都合により変更になる事がありうる。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義、プリント、スライドに示された内容を単純に記憶するのではなく、これまで学んできた知識を駆使しながら、講義で述べられた事項が何を意味し、何を目的としているのかを考えること。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)重粒子線医学、医療政策学、遺伝子情報解析学、生化学・分子生物学、公衆衛生学・衛生学及び創薬科学がそれぞれ何を扱っている学問なのか、あらかじめ調べておくと講義内容を理解しやすい。
2) 毎回の授業内容を自分の頭の中で正確かつ体系的に整理すること。授業中に理解できなかった点や詳しく知りたいと思った点は図書館、インターネットなどを利用して各自で調べ、課題のレポートを作成すること。

【成績の評価】
・基準
平常の授業参加態度に加えて、重粒子線医学、医療政策学、遺伝子情報解析学、生化学・分子生物学、公衆衛生学・衛生学及び創薬科学の各分野ごとに課される課題について、授業を通して得られた知識などに基づいて主体的に考察し、論述できることが合格の基準である。
・方法
重粒子線医学、医療政策学、遺伝子情報解析学、生化学・分子生物学、公衆衛生学・衛生学及び創薬科学の各分野ごとに、講義中にレポート課題を提示するので、それぞれについてレポートを提出すること。レポートと平常の授業参加態度(出席だけではなく授業中の質疑応答への参加状況など)とを総合して、100点満点で評価を行う。なお配点比の目安は各分野ごとにそれぞれ講義で周知する。

【テキスト・参考書】
共通のテキストはないので、必要に応じて各講義で指定します。

【その他】
・学生へのメッセージ
講義内容は最初のうちは理解しにくいかもしれないが、内容の背景を考えながら考えていくと、各々の分野の輪郭が把握できるであろう。医学に限らず、大学の講義、実習、演習は高等学校のそれらと比較して、格段にレベル・速度が異なる。高等学校時代に得られた知識を基に、さらに一段上の知識を取得するよう努力してもらいたい。
・オフィス・アワー
各教員によって異なるため、それぞれの授業時に各分野ごとに講義で連絡する。

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