フィールドワーク 山形で働く魅力(プレインターンシップ)(山形から考える)
 Pre-Internship (Yamagata Studies)
 担当教員:松坂 暢浩(MATSUZAKA Nobuhiro),山本 美奈子(YAMAMOTO Minako)
 担当教員の所属:学士課程基盤教育院
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):民間企業で大学生のキャリア・就職支援に携わっていた経験のある教員が、その経験を活かして、初年次におけるキャリアデザインの考え方について講義します。
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
<就業体験を通して働くことについて考える時間>
本授業は、1年次から地域の中小企業でのインターンシップ(就業体験)を通して、中小企業の理解を深め、将来どのように働くかを考え、その上で今後どのように学んでいくかについて考えることを目的としています。2年生以降に参加するインターンシップの準備段階と位置付け、山形県内の中小企業(山形県中小企業家同友会加盟企業)で3日間のインターンシップをプレ体験してもらいます。

【授業の到達目標】
インターンシップを踏まえて、以下の3点が説明できることを目指します。
1.自分自身にとって働くとは何か【知識・理解】
2.地域の中小企業の魅力とは何か【知識・理解】
3.インターンシップを通じて得られた学びを踏まえて、今後の大学生活をどのように過ごしていくか【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
インターンシップ(就業体験)、キャリア意識、学習意欲、就業観、ビジネスマナー、社会人基礎力

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:51~75%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:51~75%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:51~75%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:51~75%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:51~75%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:51~75%

【科目の位置付け】
本授業は、将来のキャリアについて考え、人生を強く豊かに生きていくための「人間力」を高めることを目的とした科目である。(山形大学基盤共通教育の基本方針より)

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
06.安全な水とトイレを世界中に
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
12.つくる責任つかう責任
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
1)事前・事後学習と『山形県内の中小企業(山形県中小企業家同友会加盟企業での【インターンシップ】を組み合わせて実施します。
2)事前学習では、インターンシップ参加に向けた準備を授業のなかで行います。事前学習を踏まえて、受入先に事前訪問し、夏季休業期間の3日間インターンシップに参加します。インターンシップ参加後は、事後学習として振り返りと成果報告会を行います。
・日程
第1回 オリエンテーション(授業の概要、進め方、成績評価について)
第2回~4回 インターンシップ参加の準備(履歴書の作成、個別面談等)
第5回~6回 ビジネスマナー講座(最低限必要なビジネスマナーの基本を学ぶ)
第7回 働くとは(働く理由(意味)について)
第8回 中小企業に対する理解(中小企業の魅力について)
第9回 【山形の中小企業で働く魅力について学ぶ(外部講師による講演)】
第10回 インターンシップ参加にあたっての最終確認
第11回 インターンシップ受入先への事前訪問
第12回~14回 【インターンシップ(3日間)】
第15回 成果報告会
※インターンシップ参加の準備状況により、回数や内容を変更する場合があります。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)個別のメッセージのやり取り、課題やレポートの提出、授業資料の配布にウェブクラスを使用します。登録に関しては授業内で指示します。
2)社会人として最低限必要なマナーを身につけることも目標としていますので、履修にあたってのルールを設定します。また、手続きに必要な提出物等は期日を厳守してください。
3)第2回~10回では、インターンシップ参加にあたっての準備を行います。
4)第11回では、受入先と日程調整を行った上で事前訪問を行います。
5)インターンシップ参加中は、積極的・主体的に行動するよう心がけてください。また、受入担当者の指示に従い、各自で設定する目標達成に向けて努力してください。
6)インターンシップ参加後に成果報告会(第15回)を行います。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)事前に教科書およびウェブクラスにアップする授業テキストを読み、予習を行ってください。
2)授業後に教科書および授業テキスト、個人ワークや課題で記入した内容を読み返した上で授業内容を振り返り、復習を行ってください。
3)授業時間以外の時間を活用し、インターンシップ参加前の準備(履歴書の作成、企業研究、ビジネスマナーの習得等)を行ってください。
4)インターンシップ参加中は、何を学んだか、課題は何かを振り返る時間を必ず設け、実習日誌を作成してください。

【成績の評価】
・基準
到達目標で示した「自分自身にとって働くことはどのようなことか」、「地域の中小企業の魅力」、「今後の大学生活をどのように過ごしていくか」について、自分の言葉で説明ができることを合格基準とし、事前学習やインターンシップでの取り組み、成果報告の内容等を踏まえて総合的に評価します。
・方法
1)毎回授業終了後に提出する課題(振り返りシート)(40%)
2)インターンシップ先に提出する履歴書(10%)
3)インターンシップ成果報告(50%)

【テキスト・参考書】
【教科書】
古閑博美・牛山佳菜代(編)『最新 インターンシップ』,学文社,2023年.
【参考書】
伊藤宏・髙橋修・松坂暢浩 『大学生のための実践的キャリア&就活講座』,中央経済社,2019年.
小倉泰憲・松坂暢浩・山本美奈子 『大学生のキャリアの可能性を広げる3つのワーク」,大学生協電子書籍,2021年.
※その他、授業で使用する資料等は、適宜、ウェブクラスにアップします。

【その他】
・学生へのメッセージ
1)インターンシップ受入先の人数に制限があるため、応募者多数の場合は抽選を行います。
2)夏季休業期間に実施するインターンシップ(3日間)と成果報告会への参加は必須になります。授業参加だけでは単位は認定されません。
3)事前訪問およびインターンシップ中の服装は、基本スーツになりますので準備をしてください。また、社会人としてふさわしい髪型や髪色で参加してください。
4)受入先への通勤にかかる交通費は、学生の自己負担になります。
5)インターンシップ受入先は、山形県中小企業家同友会(http://yamagata.doyu.jp/)加盟企業になります。
6)本授業は、学生の成長につながる教育的効果が高いインターンシップとして、文部科学省「第1回(平成30年度)大学等におけるインターンシップ表彰(文部科学大臣表彰)」で最優秀賞(全国1位)を受賞しました。
7)2023年度のインターンシップ参加学生(26名)に対するアンケート調査の結果、インターンシップ参加満足度は92.3%と高く、参加を通して働くことへの理解が深まり(96.2%)、中小企業に対するイメージがポジティブに変化(96.2%)していました。また、参加した学生全員が、インターンシップを通して、今後の大学生活での学修(勉強や課外活動など)に対する意欲が高まったと回答していました。
8)本授業は、体系的なキャリア教育の1つとして位置づけています。そのため、本授業の履修にあたっては、共通科目の「自己理解(キャリアデザイン)」と併せて履修してください。
・オフィス・アワー
オフィス・アワーは、金曜日の授業前後に小白川キャリアサポートセンター(基盤教育1号館1階)にて対応します(授業や会議および出張等で不在以外)。面談を希望する場合は、事前にウェブクラスのメッセージから問い合わせください。

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