描く人間と描かれる人間(人間・共生を考える)
 Painters and Portraits(Diversity and Inclusion)
 担当教員:佐藤 琴(SATO Koto)
 担当教員の所属:学士課程基盤教育院
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):日本美術史(絵画)専門の学芸員として実務経験を有する教員が、博物館での研究および教育活動にもとづき講義を行う。
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
絵画を読み解く方法の基礎を身につけ、絵画を通して「人間」に対する理解を深めることにより、自らの人生を考える力を養うことを目的とします。

【授業の到達目標】
この授業の到達目標は、以下の3点です。
1)日本絵画史の特質について説明できる。【知識・理解】
2)絵画を学術的に考察する際に必要な作品のディスクリプションができる。【技能】
3)観察にもとづいた考察ができる。【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
日本美術史、絵画、肖像画、美人画、性、生と死、風刺画 

【科目の位置付け】
基幹科目です。自国の歴史と美術に対する理解を深めつつ、人間が人間についてどう思っているのかを自分で考える力を養います。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
10.人や国の不平等をなくそう
16.平和と公正をすべての人に

【授業計画】
・授業の方法
前半は人物画を紹介しながら、テーマとの関連を口頭で説明する。
後半は各自が課題を設定し、調べてレポートとしてまとめて発表し、互いに講評し合うものとします。
・日程
日程は以下を予定している。
1 導入  「描く人間」と「描かれる人間」とは?
2~3  絵画の見方
4~5  人物画の種類
6    人物画に込められた想い 肖像画
7    人物画に込められた想い 美人画
8    課題設定
9~12 調査・検討
13   発表
14   レポート作成
15   まとめ 

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
この授業の前半はパワーポイントで絵画を紹介しながら見方などを説明し、絵画を観察する練習をします。後半は各自が課題を設定して、それに取り組みます。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
準備学修に必要な学習時間の目安は以下のとおりです。
2時間/週
各回授業において、有名な絵画を取り上げ、描いた人が人間をどう考えているのかを解説しますから、インターネットなどを関連情報を収集し、自分なりに理解を深める努力が不可欠です。

【成績の評価】
・基準
絵画を読み解くための基礎知識が獲得できたか、その知識を用いて絵画から人々の願いが読み取れたか、さらに知識を活用して課題に対処できるかが基準となります。
・方法
以下のものを評価の対象とします。
 〇前半の授業終了時に提出するコメント(50点)
 〇レポート(50点)

【テキスト・参考書】
授業時間内に教員が作成した資料を配布します。その他、参考となる美術全集などについては授業時間内に紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
人間を理解することは簡単ではありませんが、絵画という目に見える手がかりから、一緒に考えていきましょう。
・オフィス・アワー
木曜日13:30~15:00その他の時間帯も対応します。いずれにしても事前にご連絡をください。(koto-2@kdw.kj.yamagata-u.ac.jp)

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