生活と健康(人間・共生を考える)
 Living with Illness and Disability(Diversity and Inclusion)
 担当教員:武田 洋子(TAKEDA Yoko)
 担当教員の所属:医学部看護学科
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):医療現場において実務経験のある教員がその経験を活かし、具体的な健康課題について講義を行う。
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
健康をめぐる社会の変化から、病いや障がいと上手につきあいながら生活していくことが人々に求められています。この授業では健康とは何か?その人らしさとは何か?病いや障がいと共に生きる意味とは何か?これらの課題について多様な視点から理解を深めることを目的とします。

【授業の到達目標】
1) 健康に関する情報のなかから,科学的根拠に基づいた正しい情報を特定できるようになる。【知識・理解】
2) 病いや障がいをもつ人々の生活について,記述できるようになる。【知識・理解】
3) 思春期・若年成人のがん体験者のニーズに応じた支援について,討議できるようになる。【態度・習慣】

【授業概要(キーワード)】
健康,生活,病い,障がい,医療

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:51~75%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この科目は、基盤教育として山形大学が教育上重視する「人間・共生」をテーマにする基幹科目です。
また,看護学科DP1:豊かな人間性と社会性,DP2:幅広い教養と汎用的技能に位置づけられる科目です。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を

【授業計画】
・授業の方法
1)健康とは何か,病気の発生機序,病いと障がいをもつ人々の生活について,医学部看護学科教員がオムニバス形式で講義を担当します.
2)思春期・若年成人のがん体験者のニーズに応じた支援について,学生主体型授業として手順を踏みながら学生自らの意見やアイディアをまとめ, プレゼンテーションとリフレクションを行います。
・日程
第1回 4月 8日 ガイダンス(履修登録期間Web授業:Web Class)(武田洋子)
第2回 4月15日 がんとともに生きる(武田洋子)
第3回 4月22日 子どもの権利と倫理(今田志保)
第4回 4月30日*思春期・若年成人世代のがん体験者の課題と支援①:グループワーク(武田洋子)
第5回 5月13日 皮膚の健康と褥瘡(石田陽子)
第6回 5月20日 褥瘡管理について(石田陽子)
第7回 5月27日 在宅看護の検知から(古瀬みどり)
第8回 6月 3日 排泄と健康(片岡ひとみ)
第9回 6月10日 トレジャーDNA(村田恵理)
第10回 6月17日 DNAスイッチが運命を変える(村田恵理)
第11回 6月24日 思春期・若年成人世代のがん体験者の課題と支援②:発表会(武田洋子)
第12回 7月 1日 思春期・若年成人世代のがん体験者の課題と支援③:リフレクション(武田洋子)
第13回 7月 8日 心の健康①(齋藤深雪)
第14回 7月22日 心の健康②(齋藤深雪)
第15回 7月29日 試験とまとめ (武田洋子)

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
この授業はオムニバス形式による講義とともに,課題を探究するために学生が主体的に取り組む授業を行います。
1)講義では,パワーポイントや資料で示される内容をノートに筆記して理解に努めましょう。
2)学生主体型授業では,「思春期・若年成人世代のがん体験者の課題と支援」について, グループ討議をして意見やアイディアをまとめ,発表方法を考えてプレゼン資料やシナリオを作成しましょう。
3)発表会・リフレクションでは,グループ討議で導いた結論を発表し,クラス全体の意見交換から改善案を検討することを期待します。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)興味をもった講義内容について,図書館やインターネットで調べてみましょう。
2)発表していただいたプレゼン資料およびリフレクションによる改善案は,Web Classにアップロードしますので閲覧してみてください。

【成績の評価】
・基準
次の1)2)3)の合計点で60点以上を合格,60点未満を不合格とします。
1)健康に関する情報の選択について根拠を明確にして,論述できること(30点)。
2)病いや障がいをもつ人々の生活について,授業を通して得られた知識や経験に基づいて主体的に考察し,論述できること(50点)。
3)発表・リフレクションは,次の10項目について評価します(20点)。①意見の明確性 ②裏付け・根拠 ③情報の信頼性 ④論理性 ⑤ストーリー性 ⑥新規性 ⑦独創性 ⑧実行可能性 ⑨社会貢献度 ⑩表現力
・方法
1)授業の最終日に筆記試験(資料等の持ち込み可)を行います。「健康情報の選択,病いや障がいをもつ人々の生活に関する考察」を答案用紙に論述してください。
2)発表・リフレクションは,グループ毎の自己評価・他者評価の平均点を出し,グループメンバー個人に加点します。

【テキスト・参考書】
オムニバス授業内で適宜,講義資料や参考文献を紹介します。国立がん研究センターが運営する公式サイト:がん情報サービス ganjohp.jp

【その他】
・学生へのメッセージ
健康や医療に関する特集はテレビやインターネットでもよく取り上げていますが,「この情報は本当か?」と疑問を持ってみていきましょう。
・オフィス・アワー
Web Classで随時応します。

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