芸術・アートの心理学(人間・共生を考える)
 Psychology of Art (Diversity and Inclusion)
 担当教員:小林 俊介(KOBAYASI Syunsuke)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
人間の「こころ」とはなにか、人間は物事をどのようにとらえ、どのように感じて、どのようにそれを表現するのか、といった問題に芸術と心理学はともに関わっています。芸術心理学は芸術(学)と心理学とが重なった領域です。この授業では美術・デザイン作品の鑑賞や造形活動と関わりの深い心理学の方法や問題意識について、具体的な作例や芸術学(美学・美術史)の諸問題と対応させながら理解することを目標としています。 

【授業の到達目標】
美術・デザインの造形的な諸問題について、心理学、芸術学(美学・美術史)の問題と関連・照応させながら、解釈、説明できる。【知識・理解】
芸術学(美学・美術史)と心理学(知覚心理学、認知心理学、精神分析学、臨床心理学、発達心理学等)との関連について具体的な問題をもとに解釈、説明できる。【知識・理解】 

【授業概要(キーワード)】
心理学(知覚心理学、認知心理学、精神分析学、臨床心理学、発達心理学等),
芸術学(美学・美術史),アート

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:51~75%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
この授業は、芸術や心理学について様々な視点から理論的・論理的に考察することで、健全な批判精神に裏打ちされた幅広い知識を習得するものである。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに

【授業計画】
・授業の方法
スライドによる講義を中心に適宜質疑応答を行います。 また毎回webclassにコメントを書いてもらいます。
・日程
1 ゲシュタルト心理学
 2 ゲシュタルトと造形
 3 環境の知覚・知覚と造形
 4 アフォーダンス・知覚と造形
 5 遠近感の表現
 6 子どもの描く絵
 7 構図・構成の効果
 8 色覚論
 9 ゲーテの色彩心理学
 10 色の象徴的意味
 11 色の標識
12 無意識と造形
 13 精神分析と造形
 14 アウトサイダー・アート
 15 まとめ

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
アップロードされた資料や、授業中配布の資料にメモするなどして要点の理解に努めてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
事前学習では、授業計画で明記した授業範囲を熟読し不明な用語や事象について調べたり、前の授業で配付した資料をよく理解してください。
「振り返り」では、アップロードされた資料や、授業中配布の資料にメモするなどして要点の理解に努てください。また、画集や美術館などで作品にふれ、造形・芸術心理学的観点から考察してみてください。

【成績の評価】
・基準
美術・デザインの造形的な諸問題について、心理学、芸術学(美学・美術史)の問題と関連・照応させながら、適切に解釈、説明できることを合格の基準とします。
・方法
毎回のwebclassへのコメント4点、レポート40点。

【テキスト・参考書】
テキストはありません。参考書は、以下のほか、適宜紹介します。
・美と造形の心理学 / 仲谷洋平, 藤本浩一編著,北大路書房,1993.4

【その他】
・学生へのメッセージ
毎回のコメントは短くでも結構ですが、ただ「面白い/つまらない」ではなく、どこがどのようにそうであったのかを記述してください。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を設けます。なお,会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。

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