【授業の目的】
自然と人間という概念について、西欧の自然観に関する主要な理論を参照しつつ環境倫理についても考えながら、山形における自然と人間の関係性について具体的な事例を基に理解を深める。
【授業の到達目標】
西欧の自然観に関する主要な理論や環境倫理を基にして、自然と人間という概念について山形における具体的な事例を探求することで、自分なりの意見を展開することができる。
【授業概要(キーワード)】
自然保護問題、環境倫理、人間中心主義、非人間中心主義
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:26~50% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:26~50% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:26~50% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:26~50% B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は、自然と人間という概念について、西欧の自然観に関する主要な理論や環境倫理を学ぶ事により、山形における自然と人間の関係性について具体的な事例を基に課題解決策を提案する力を、ディスカッションやグループワークを通して身につけるために編成される科目です。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
12.つくる責任つかう責任 13.気候変動に具体的な対策を 14.海の豊かさを守ろう 15.陸の豊かさも守ろう
【授業計画】
・授業の方法
『自然と人間という概念について、西欧の自然観に関する主要な理論を参照しつつ環境倫理についても考える講義を5回』実施し、【山形県環境エネルギー部等の政策担当者からの講義を2回、政策担当者とのディスカションを2回、事例に関するグループワークを2回実施】します。最終的にグループごとにプレゼンテーションを実施してもらいます。
・日程
第1回 ガイダンス 第2回 自然と人間について①目的論的自然観 第3回 自然と人間について②機械論的自然観 第4回 自然と人間に関する諸理論①人間と非人間としての自然 第5回 自然と人間に関する諸理論②環境倫理 第6回 山形における自然と人間の関わり①野生鳥獣による農作物被害 第7回 政策担当者等とのディスカッション 第8回 山形における自然と人間の関わり②再生可能エネルギー施設と自然保護 第9回 政策担当者等とのディスカッション 第10回 グループワーク① 第11回 グループワーク② 第12回 プレゼンテーション資料作成① 第13回 プレゼンテーション資料作成② 第14回 プレゼンテーション 第15回 プレゼンテーションに関する討議と総括
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
第2回から最終回まで毎回WebClassでミニットペーパー(講義の感想や質問等)を記入提出してもらいます。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
WebClassに講義資料を載せるので事前に目を通し、関心のあることや質問すべきことをチェックしておきましょう。山形の事例として取り上げる「野生鳥獣による農作物被害」と「再生可能エネルギー関連施設建設と自然保護」の問題については、関連するニュースや記事を事前に調査しておきましょう。
【成績の評価】
・基準
【主体的な参加の度合い】授業での発言や積極的な討議への参加と各授業毎のミニットペーパーにより評価します。 【知識の修得の度合い】【理解の度合い】技術(テクノロジー)と人間との関わりについての主要な体系的理論の初歩について理解している事を評価します。 【汎用的技能の修得の度合い】授業内での発表や議論を通して自分の考えを論理的に表現できる事を評価します。
・方法
(平常点+ミニットペーパー)50点+(プレゼンテーション)50点
【テキスト・参考書】
テキストは特に指定しません。WebClass上にアップする配布資料を使って講義を進めます。参考書については、講義内で随時紹介します。
【その他】
・学生へのメッセージ
自然と人間という概念そのものを問い直すことによって、その関係性についての既存の概念を批判的に検討することで、自然保護や環境問題に関する新しい視点を獲得する機会にしてほしいと思っています。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答えるオフィスアワーは、人文社会科学部1号館4階の柿﨑研究室にて、水曜日12:30~14:30の間に設けます。 上記の時間以外でも在室時は質問などに対応します。
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