山形の歴史と文化(山形から考える)【オンライン】
 History and Culture in YAMAGATA(Yamagata Studies)
 担当教員:荒木 志伸(ARAKI Shinobu)
 担当教員の所属:学士課程基盤教育院
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
山形について歴史・文化的視点から学び、地域への愛着を深めること目的とした授業です。みなさんは、山形大学に在籍している期間はもちろん、卒業後も山形という土地とそこで触れた文化に少なからず影響されるところが多いはずです。「地域」を知ることは、皆さんそれぞれが生まれ育った場所を再認識することであり、その結果として「自己」を発見することでもあります。山形で生まれ育った人も、初めて来られた人も、本授業で山形についての理解を深めてください。

【授業の到達目標】
1) 山形の文化財、遺跡、史跡等について正しい知識を得たうえで、その歴史的意義を考察し、自らの言葉で人に説明することができるようになる。【知識・理解】
2) 山形の文化的特徴について自ら発見し、その地域的魅力を述べることができるようになると共に、自らの山形での生活を豊かにする手段およびその調査方法を身に着けることができる。【技能】

【授業概要(キーワード)】
山形、地域、歴史、考古学、信仰、人物、食文化

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
本授業は、山形の歴史と文化について早い段階で学び、地域を構成し運営できる自立した「人間力」を身につけていくことを目指します。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
11.住み続けられるまちづくりを

【授業計画】
・授業の方法
1) この授業は、オンデマンド形式で実施します。
2) テキストは事前に配布します。授業前に各自でダウンロードし、予習をお願いいたします。
3)動画では講義形式で進めていきます。多くの映像資料などパワーポイントを使用しながらわかりやすく解説します。重要な部分は動画内では赤字と下線で示していますので、視聴しながらチェックすると復習や小テスト対策になります。
4)講義終了後、Web Class経由での質問を受け付けます。質問には次の回までに全て回答すると共に、感想等について紹介する時間を設定することで、教員からの一方通行ではない講義形式を心がけたいと考えています。
5) 授業12回分で講義終了後、内容がきちんと理解できているか確認するための小テストを、一定の期間内にWebClass経由で提出する必要があります(5点×12回=60点)。
6) レポートでは、授業内容をふまえて到達目標を図るための課題を出します。評価基準を明示しますので、それに沿って作成してください。
・日程
第1回目 ガイダンス
第2回目 『山形県の概要』
第3回目 『山形の歴史・文化財① 山形の絵画・古文書「国宝・洛中洛外図屏風と上杉家文書」』
第4回目 『山形の歴史・文化財② 山形の考古資料「国宝・縄文の女神」』
第5回目 『山形の歴史・文化財③ 山形の仏像「慈恩寺と仏像群(重要文化財)」』
第6回目 『山形の歴史・文化財④ 山形の建築「重要文化財・旧米沢高等工業学校本館(山形大学工学部)」』
第7回目 『山形の歴史・文化財⑤ 山形の日本遺産「自然と信仰が息づく『生まれかわりの旅』(出羽三山)」』
第8回目 『山形の食文化① 果物と在来作物』
第9回目 『山形の食文化② 麺文化-ラーメン・蕎麦-』
第10回目 『山形の食文化③ GI山形―優れた日本酒―』
第11回目 『山形の歴史と人物① 最上義光』
第12回目 『山形の歴史と人物② 上杉鷹山』
第13回目 『山形の歴史と人物③ 本間光丘』
第14回目 山形大学附属博物館見学
第15回目 『山形の歴史と人物④ 授業のまとめ、山形および山形大学に関わる人物』

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1) 小テストやレポート提出、諸連絡は、すべてWeb Class経由になります。必ず登録をした上で、授業に参加してください。
2) 授業中は重要な点が明確になるよう、その箇所をテキストに下線・赤字で表示しながら説明します。適宜、チェックを入れたりメモを取るなどして受講してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)準備学修に必要な学修時間の目安は4時間/週となりますので、自ら勉強しましょう。
(注)大学院設置基準で,1単位の授業科目は45時間の学修を必要とする内容をもって構成することが標準と定められています。
2) シラバスの内容に沿って、普段から書籍、新聞、テレビ、インターネットなどで関連する内容について興味を持つように心がけましょう。また、山形県内の身近な地名等に関心を持ち、日ごろから土地勘を養うように心がけると授業への理解が深まります。
3)授業後の課題として指定された小テストは必ず提出するとともに,テキストや参考文献に目を通して,内容の適切な理解に努めてください。
4)与えられた課題を理解できるよう,事前に資料をダウンロードし予習すると共に、図書館やインターネットを活用し情報収集や配布資料の事前学習を行い,自分の考えをまとめておくことを推奨します。
5)回を重ねるごとに知識の連携が必要になるので,テキストや参考書の内容を自分なりに確認するなどして関連づけることが重要です。

【成績の評価】
・基準
1) 毎回の小テストの評価基準は①、②の通りです。
 ①授業内容に関して重要な点をおさえた上で、正しい知識を得られているか ②提出期限を守っているか
2) 2回のレポートでは、山形の歴史や文化に関する基礎的な知識について正確に取得できているか、自らが選んだ資料やテーマについて、その内容や歴史的背景について論理的に説明できているかについて、合格の基準とします。
・方法
1) 小テスト:60点(5点×12回)
2) 山形大学附属博物館見学にともなう課題とレポート:20点
3) 最終レポート:20点

【テキスト・参考書】
基本となるテキストは教員が作成し、それをWebClass上で事前にアップします。授業動画内でも参考書などを紹介します。
以下は購入必須ではありませんが、授業期間を通じて参考にしてほしいものです。

・横山昭男、渡辺信、誉田慶信、伊藤清郎『山形県の歴史』2011
・山川出版社『山形県の歴史散歩』1993
・横山昭男編『図説 山形県の歴史』1996

【その他】
・学生へのメッセージ
「山形ってどんなところ?」と聞かれたとき、1つでも2つでも自らの表現で語ることができるようになってください。山形には全国に誇るような歴史や文化財、食文化が沢山あります。それらの内容と背景を学ぶことで、山形を大好きになって頂きたいと思います。
・オフィス・アワー
オフィス・アワーは、オンライン会議システム(Zoom)で対応します(授業や会議等の時間以外)。面談を希望する場合は、事前にWebClassメッセージでご相談ください。質問や問い合わせについても、WebClassメッセージでお送りください。

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