森林学への招待(人間・共生を考える)
 Introduction to Forestry(Diversity and Inclusion)
 担当教員:吉村 謙一()
 担当教員の所属:農学部食料生命環境学科森林科学コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年,2年,3年,4年  開講学期:前期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
森林は多様な生物の相互作用によって成り立っている生態系である。我々人類は森林に対して生物多様性や森林資源の生産など様々な機能を期待している。そこで、本講義では森林資源の利用、野生生物や植生の管理、森林環境の保全などをテーマにして森林と人の共生について自然科学から社会科学にわたる幅広い視点から理解を深める。

【授業の到達目標】
森林の保全や利用を考えるには森林は生物と生物のつながりによって成り立っていることを理解する必要がある。【知識・理解】
同時に人間が森林をどう管理していくか考える際には森と人のつながりを考える必要がある。【知識・理解】
本授業科目では森を題材として、「つながり」について理解することを到達目標とする。【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
森林生態系管理、森林環境保全、森林資源利用、野生動物管理

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:26~50%

【科目の位置付け】
本講義科目「森林学への招待」は「人間・共生を考える」の科目に位置付けられる。

【授業計画】
・授業の方法
この授業は集中講義と実習からなり、グループワークなど学生が主体的に参加する学習活動を含む。教室での講義は対面またはリモート講義システムを利用し、演習林では野外実習をおこなう。
なお、演習林の実習をおこなうため受講人数は20名以内とし、希望者が20名を超えた場合は抽選とする。
集中講義および実習は夏休み期間中におこない、日程についてはガイダンスもしくは掲示により説明する。したがって、日程上都合がつかない可能性がある人は本科目を受講しないことが好ましい。
・日程
・ガイダンス(4月上旬の昼休みにおこないます。WebClassで通知しますので確認しておいてください)
・集中講義2日間:小白川キャンパスでの講義
1) 森林学概論
2) 森林の環境保全
3) 森林と人の関係
4) 森林の野生動物管理
5) 里山の生態系管理
6) 森林資源の利用
・演習林宿泊実習
1) 演習林散策
2) 樹木の重さを実感する
3) 樹木のオリエンテーリング

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
疑問や興味を持ったことは自分で調べて知識を深める努力をすること
演習林実習は野外での作業であるため、ふさわしい装備で来ること
ガイダンス時に説明するのでよく聞いておくこと
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
集中講義から野外実習までの間に、野外実習では森林のどんなことを観察したいか下調べをしておくとよい

【成績の評価】
・基準
森林における生物と生物のつながり、人と生物のつながりについて興味をもって考えることができるかを成績評価の基準とする
・方法
集中講義:各教員が学習態度とレポートにより評価する
野外実習:実習における積極性とレポートにより評価する
(配点については状況に応じて適宜決定する)


【テキスト・参考書】
事前のテキスト・参考書として個別に指定するものはありません。

【その他】
・学生へのメッセージ
森林を題材としてミクロな視点とマクロな視点を合わせた複眼的なものの見方を養ってほしい
本講義はバスを用いた野外実習(演習林での宿泊実習)をおこなうため、受講者制限をおこなう(最大20名)
実習の日程の都合上、成績確定が前期の進級判定には間に合わないので、過年度生等で前期中の進級を考えている学生は履修しないことが望ましい。また、医学部では夏季休暇期間中に必修の集中講義が開催される可能性があるので、医学部の学生は集中講義の日程を確認してから履修すること。
また、感染状況などにより予定を変更する可能性があります。
・オフィス・アワー
農学部所属教員のため、オフィスアワーは特に指定しない。
質問があれば随時メールにて連絡を取ること
アドレス:shimuken@tds1.tr.yamagata-u.ac.jp

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