【授業の目的】
自然豊かな山形県最上地域でのフィールドラーニングを通して,地域の文化や歴史,自然、環境等だけでなく,過疎化,少子高齢化等の現代日本が直面する諸問題を地域の人たちと共に学び,実践的な視点から知識を獲得し,山形から日本,世界及び過去から,現在,未来の空間及び時間軸で現象を把握する力を養う。
【授業の到達目標】
この講義を履修した学生は、 1)地域から与えられた課題を発見できる,【知識・理解】 2)地域で発見した課題を探求することができる。【知識・理解】 3)課題を議論することで、コミュニケートできる。【態度・習慣】 4)プレゼンテーションを行うことができる。【技能】 5)行動力,社会性の基礎的な力を身につけることができる。【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
山形,エリアキャンパスもがみ,地域社会,プレゼンテーションスキル,学生主体型授業
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25% C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25% B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25% D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
基幹科目における「山形から考える」という領域の科目です。基盤教育の基本姿勢(人間力を育成し、自律した個人として社会における責任を果たす態度・志向性を身につける)を『最上地域』というフィールドで直接的に身につけることができる。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに 05.ジェンダー平等を実現しよう 07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに 08.働きがいも経済成長も 10.人や国の不平等をなくそう 11.住み続けられるまちづくりを 12.つくる責任つかう責任 15.陸の豊かさも守ろう 17.パートナーシップで目標を達成しよう
【授業計画】
・授業の方法
この授業は,各自が以下のプログラム(①~⑧)から1つを選択して受講する。受講の流れは以下のとおり。 1)オリエンテーション 2)事前学習(WebcClass) 3)【1泊2日フィールドラーニング(1回目)】 4)中間学習(WebClass) 5)【1泊2日フィールドラーニング(2回目)】 6)最終レポート(WebClass) 7)活動報告会に向けた説明会・練習、活動報告ポスター作成 8)活動報告会での発表
〔プログラムリスト〕(予定) ①(新庄市)地域課題は宝?「空き家」を通して暮らしを見つめ直すプログラム ②(金山町)山形くらし「なりわい体験」 ③(最上町)最上町の木を使った楽器を全世界に広めよう ④(舟形町)里地里山の再生Ⅰ ⑤(真室川町)子どもの自然体験支援講座 ⑥(大蔵村)知られざる大蔵村の歴史と文化、郷土の食を求めて ⑦(鮭川村)鮭川歌舞伎 地域の伝統文化の未来について考える ⑧(戸沢村)戸沢村角川地域の新たな特産物開発プログラム
※受講者はWebClassやメールを必ず確認してください。
・日程
4月9日(火)プログラム説明会(プログラム選択希望調査を同時に行う。) 4月10日(水)当選者発表 4月19日(金)16:30~18:00 オリエンテーション(プログラム顔合わせ・役割決め・フィールドラーニング上の留意点について) 5月11日(土)~7月7日(日)フィールドラーニング活動期間(土日2回、計4日間),報告練習2回 7月26日(金)16:30~18:00 活動報告会
※オリエンテーションなどの会場は、大学の都合で変更になる場合があります。必ず、掲示板を確認してください。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)安全第一を心がけ,積極的に活動に参加してください。 2)専門分野の方法論や数値的なデータだけではなく,フィールドラーニング(あるく・みる・きく)で集めたデータをもとに考えるよう心がけてください。「現場で考える」「体で考える」(もちろん頭も使います)ことが合言葉!そして,自分の想像力を大事にしてください。
・学部の行事や、サークル活動(大会)と予定がバッティングしないように気をつけてください。必ず確認すること。 ・メールでのお知らせや掲示板での情報がありますので、必ず確認してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)オリエンテーションで配布される「しおり」を熟読し,内容を理解して授業に臨んでください。 2)オリエンテーションでの詳細説明に基づき①事前学習,②中間学習,③最終レポートに取り組んでください。また,フィールドラーニング中はこまめに記録ノートを作成するよう努めてください。 3)フィールドラーニング終了後,活動報告会に向けて準備を進めてください。方法については説明会を開催し,発表指導を2回行います。
【成績の評価】
・基準
1)地域での活動により課題を発見し,探求により深め,活動報告会の発表により他者に伝える事が出来たかどうかを評価の基準とする。 2)一連のグループ学習の中でコミュニケーション能力や主体的学習力,社会性などを発揮できる事を評価の基準とする。 3)現地講師による活動評価、受講態度や、指示に対する達成度を数値化しそれを参考に教員が相対的に評価を実施する。
・方法
前提として、現地活動にはすべて参加していること、また最終レポート提出が基本条件。
フィールドラーニング活動への参加度 40% 活動報告会での発表の完成度(ポスター含む)30% 現地講師による活動評価 20% 受講生による相互評価 10%
【テキスト・参考書】
参考書:オリエンテーションで配布する「しおり」を参照するほか,活動中に地域で配布される資料を活用する。
【その他】
・学生へのメッセージ
フィールドラーニングとは、山形大学オリジナルの学術用語で、学部専門で学ぶであろう、フィールドワークの入門編として設計されました。フィールドワークでは全て、みずからの関心で調査する事に対して、フィールドラーニングとは、提示されたプログラムを通して、課題発見などを行なう教育プログラムになっています。 最上地域は,学生諸君を温かく迎え入れてくれるでしょう。是非,もがみを見て,聞いて,感じて(味わって),「共生の森」のパワーを体全体で吸収してきてください。 この講義をきっかけに、多くの学生が最上地域での課外活動に参加してきました。教員を目指す学生や、地域でのボランティア、地域活動を体験したい学生にはお勧めです。 本授業は宿泊や実技体験を伴いますので,参加費が必要となります。(詳細は,プログラム説明会の際に説明します。)
・オフィス・アワー
原則としてWebclassのメッセージで常時質問を受付けます。対面のオフィスアワーとして「阿部研究室」(基盤教育1号館2階東側)において、予約制で受け付けます。会議や出張等で不在にすることもあるため、確実に面談したい場合は事前にWebclassのメッセージで予約をお願いします。 3人の教員が担当していますが、基本的には阿部へ連絡をください。
|