【授業の目的】
本授業の目的は,先史・古代の食文化を通じて、世界の多様性を知ることにあります。
【授業の到達目標】
1)先史・古代の食文化に関する基本的な知識を身に着け、説明することができる。【知識・理解】 2)世界の多様性を理解した上で、自分の考えを他人に伝えることができる。【技能】
【授業概要(キーワード)】
食文化、先史、古代、多様性
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:26~50%
【科目の位置付け】
この授業は、先史から現代までの食文化について複眼的な視野に立ち考察することで、論理的に思考し、解決に導く態度を身に着けます。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう 02.飢餓をゼロに 03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
講義を中心とした授業となりますが、受講者の人数によっては一部ディスカッションなども取り入れます。
・日程
第1回 ガイダンス(授業内容と進め方について) 第2回 先史・古代食文化史事始め①:食文化とは何か 第3回 先史・古代食文化史事始め②:人類はいつから料理をはじめたのか 第4回 日本の食文化①:狩猟・採集・漁撈の食文化 第5回 日本の食文化②:コメと魚の食文化 第6回 日本の食文化③:和食の起源と成立 第7回 世界の食文化①:パンとビールのはじまり 第8回 世界の食文化②:パンを欲したローマ人 第9回 世界の食文化③:中世ヨーロッパの食文化 第10回 世界の食文化④:カレーのはじまりとインダスの人々 第11回 世界の食文化⑤:巨大帝国に挟まれた東南アジアの食文化 第12回 世界の食文化⑥:コメと雑穀の古代中国の食文化 第13回 発酵の食文化史Part1:魚醤とナレズシ 第14回 発酵の食文化史Part2:大豆と納豆、そして豆腐へ 第15回 まとめと講評
●授業では、各地域の先史・古代の食文化から現代少数民族にみられる食文化までを幅広く扱います。そうした「多様な」食文化を通じて、「食とは何か」を考え続けて頂きます。 ●第2回~第7回は、郷土の食文化も扱います。ぜひ、自分の郷土の食文化について考え、食べてください。
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
基本的には、事前学習は必要ありませんが、TVなどで放送される食文化や各地の民族に関する番組を見たり、書籍を読んでおくと、授業がより理解しやすいです。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
随時、小テストを課します。授業終了後に資料を読み直し、テストに臨んでください。授業以外にも、積極的に食文化に関する文献を読み、実際に調理すると理解が深まります。
【成績の評価】
・基準
1)食文化に関する基本的な概念や用語を正しく理解している。 2)根拠に基づき、自身の考えを説明できている。
上記の2点に基づいて、評価を行います。
・方法
平常点:20% 小テスト:50% 最終レポート(もしくはテスト):30%
【テキスト・参考書】
●テキスト 白石哲也・松本剛・奥野貴士(編)2024『(仮)研究者、魚醤と出会う-山形の離島・飛島塩辛を追って-』文学通信
【その他】
・学生へのメッセージ
多様な食文化が先史・古代社会にあったことを知ることで、現代の食文化について考えてほしいと思います。
・オフィス・アワー
随時、質問や相談を受け付けます。また、対面を希望する場合は事前にWebclassでご連絡ください。
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