【授業の目的】
戦後の食糧不足の時代を乗り越えて、豊かな食生活が保障されているかに見える現代の日本において、食の安全と安心に対する関心が高まっております。本講義では、農学の領域にある植物病理学、園芸学、栽培土壌学、農業会計学の視点から食の安全と安心の意味を学ぶことを目的とします。また、山形県を含む地域の関連事例を紹介し、地域の視点からも学ぶことを目的とします。
【授業の到達目標】
(1)植物病理学、園芸学、栽培土壌学及び農業会計学の視点から捉えた人間の生活と食の安全と安心の基本的な概念や専門用語について、正しく理解して適切に説明できるようになる【知識・理解】。 (2)山形に関わる食の安全と安心についての事例を理解できるようになる【知識・理解】。
【授業概要(キーワード)】
農業、食の安全と安心、植物保護学、園芸学、栽培土壌学、農業会計学、地域(山形)、科学的根拠
【科目の位置付け】
この授業は農学の領域の植物病理学、園芸学、栽培土壌学、農業会計学の視点から人間の生活と食の安全安心について考察し、その重要性を総合的に習得するものです。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
01.貧困をなくそう 02.飢餓をゼロに 03.すべての人に健康と福祉を 04.質の高い教育をみんなに
【授業計画】
・授業の方法
植物病理学、園芸学、栽培土壌学、農業会計学を専門とする4人の教員が分担して担当します。授業形態は、試験とまとめを対面でします。通常の授業はzoom主体になります。webclassで資料配布、連絡など行います。
・日程
山形から学ぶに関連して、『山形県内の植物防疫』(長谷)や『山形県内の花き生産における環境負荷軽減』(小笠原)の取り組みについて紹介し地域について考えます。『山形県内のコメ戦略』や『山形県の農業・農村を誰が支えるか』について考えます(家串)。また、化学肥料の利用と「食の安全―環境―資源」の関係について考えます(角田)。
・日程 (担当の順番は変更することがあります。) 1回目ガイダンス 2〜4回「農業会計学の視点から見た人間の生活と食の安全安心」(家串) ・農業基本法から食料・農業・農村基本法へ ・『コメ政策』 ・『農業・農村を誰が支えるか』
5〜7回「栽培土壌学の視点から見た人間の生活と食の安全安心」(角田) ・化学肥料と食の安全 ・化学肥料とは何か ・化学肥料と「食の安全ー環境ー資源」 8試験とまとめ 9〜11回 「園芸学の視点から見た人間の生活と食の安全安心」(小笠原) ・園芸生産の特徴 ・生産者・消費者への安全安心 ・環境への安全安心 12〜14回 「植物保護学の視点から見た人間の生活と食の安全安心」(長谷) ・作物と病害 ・農薬 ・『減農薬病害防除』 15回試験とまとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
授業で示される資料や説明を参考に内容をノートに筆記するなどして内容の理解に努めてください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
本授業科目では,以下の課題等を課します。単位制度の実質化のため,授業外における以下の予習・復習等の自主的な学修に取り組んでください。 ・食の問題について積極的に自分の意見を持つ姿勢で、授業に臨んでください。 ・授業で習った内容に関連することを自ら図書館やインターネットで調べて、理解を深める努力が不可欠です。
【成績の評価】
・基準
授業の到達目標で示した、(1)植物病理学、園芸学、栽培土壌学及び農業会計学の視点から捉えた人間の生活と食の安全と安心、(2)山形に関わる食の安全と安心の基本的な概念や専門用語について適切に説明できることを合格の基準とします。
・方法
植物病理学、園芸学、栽培土壌学及び農業会計学の4つの視点を評価項目としてそれぞれ100点満点で試験し、その平均で評価します。各評価項目は25%です。試験の形式は記述式で教室で行います。教室でできない場合はレポートなどに変更することがあります。
【テキスト・参考書】
テキスト・参考書は特に指定せず、授業の中で随時、紹介します。
【その他】
・学生へのメッセージ
授業担当者によって違った視点からの問題提起がなされると思いますが、それらを基にして皆さんが自分自身の考え方、ものの見方を深めてください。
・オフィス・アワー
webclassのメッセージを通じての対応になります。全般的な内容は長谷に連絡してください。授業内容の質問は各担当教員に連絡してください 。
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