【授業の目的】
会話における様々な要素(相手、状況、負担の度合い、自分の気持ちなど)を考慮しながら、自分の意図や考えをきちんと伝えることができる会話能力を身につけることを目的にする。
【授業の到達目標】
1)会話の相手との関係や会話の状況を考えて、適切な日本語の表現を使うことができる。 2)相手の気持ちに配慮したり、相手を説得したりするために有効なストラテジーを考え、使うことができる。 3)自分の目的に合わせて会話を主体的に進めることができる。 4)聞き手が理解しやすい話し方、発音で話すことができる。
【授業概要(キーワード)】
会話、表現、ストラテジー、発音
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25% D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
留学生・日本語を母語としない学生を対象とする。大学で求められる日本語の口頭表現能力を養うことを目指す上級前半レベルの科目である。修得した単位は、教養科目、スキル1、スキル2又は専門教育科目の単位に振り替えることができる(所属学部・学科の方針を必ず確認すること)。授業コード78517、78519、78520、79502、79504は、同じ授業名で、重複履修はできない。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 17.パートナーシップで目標を達成しよう
【授業計画】
・授業の方法
1)会話例を聞いて、必要な表現やストラテジーを学ぶ。 2)学んだ表現やストラテジーを使って、短い会話の練習をする。 3)ロールカードに基づいて、長い会話を話す練習をする。 4)練習した会話を文字化することによって、自分の会話を振り返る。
・日程
第1回 オリエンテーション、ウォーミングアップ 第2回-第7回 テキストのテーマに基づいて会話練習 (許可を求める、依頼する、謝罪するなど) 第8回 復習と試験 第9回-第14回 テキストのテーマに基づいて会話練習 (申し出をする、助言をする、不満を伝えるなど) 第15回 試験とまとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)日本語を「正確に」使えるだけではなく、「適切に」使えるように、会話の状況をよく考える。 2)テキストの会話をそのまま覚えるのではなく、「自分だったらどうするか、どう話したいか」をよく考える。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)授業の前に予習をしてください。 2)各ユニット終了後にまとめの課題を出すので、テキストを復習して課題に取り組んでください。 3)テキスト付録の音声をダウンロードし、聴解・発音の練習をすることができます。
【成績の評価】
・基準
1)会話の相手との関係や会話の状況を考えて、適切な日本語の表現を使うことができるかどうか。 2)相手の気持ちに配慮したり、相手を説得したりするために有効なストラテジーを考え、使うことができるかどうか。 3)聞き手が理解しやすい話し方、発音で話すことができるかどうか。
・方法
1)授業への参加度(発言・授業への取り組みなど)20% 2)宿題(予習、各ユニットのまとめなど)40% 3)試験 40%
【テキスト・参考書】
清水崇文(2013)『みがけ!コミュニケーションスキル 中上級学習者のための ブラッシュアップ日本語会話』スリーエーネットワーク
【その他】
・学生へのメッセージ
実際の生活で起こり得るさまざまな状況で、円滑なコミュニケーションができるように、授業を通して考えてもらいたいと思います。
・オフィス・アワー
授業に関する学生からの質問は,各回の授業終了後または開始前に受け付けます。
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