【授業の目的】
生物の発生は遺伝子によって規定されていますが、加えて環境も大きく影響します。その実例とメカニズム、さらに、発生メカニズムの変化や環境の影響により、新しい形質を持つ集団がどのように生まれてきたと考えられるのかを理解することを目的とします。
【授業の到達目標】
(1)個体の発生に与える環境の影響を理解できる。【知識・理解】 (2)発生メカニズムの変化と環境の影響により、異なる形質を持った集団が生み出されるメカニズムを理解できる。【知識・理解】
【授業概要(キーワード)】
発生,環境,進化,遺伝子,エピゲノム
【科目の位置付け】
発生と環境および進化をどのように関連づけて考えることができるのかについての理解を目的とする科目です。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
【授業計画】
・授業の方法
各テーマについて、パワーポイントを用いて解説を行います。 資料はweb classに掲載します。 毎回授業の内容の理解度を確認するための課題が出されます。
・日程
第1回目 講義の進め方とガイダンス 第2回目 環境で変化する色、形、性、行動 第3〜5回目 環境に反応するための分子機構 第6回目 共生 第7〜9回目 発生における外部からの影響 第10〜11回目 発生と進化 第12〜14回目 形を決める遺伝子 第15回目 まとめと試験
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
授業で示されるパワーポイントを参考に講義内容をノートに筆記するなどして内容の理解に努めてください。 Web classに掲載した資料を持参してください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
課題で充分な解答ができなかった部分については、参考書等を用いて確認を行ってください。 発生や細胞、遺伝子などの分野に関して高校生物の知識を確認し、参考書に眼を通しておくと、授業が理解しやすくなります。 面白いと感じた分野に関しては、参考書等の関連する内容の書籍を読んでみて下さい。知識と興味を深まります。
【成績の評価】
・基準
個体の発生と環境との関係、そこから異なる形質を持った集団が生み出されるメカニズムについての基礎的な概念や用語を正しく理解していることを合格の基準とします。
・方法
平常点70点+試験30点の計100点で評価します。 平常点は提出課題をもとに評価します。
【テキスト・参考書】
Web class上に資料を提示します。 参考書:初めから購入する必要はありません。講義を受けていく中で必要と判断した場合にのみ購入してください。ガイダンスで詳しく説明します。 「生態進化発生学 エコ-エボ-デボの夜明け」東海大出版界 「アメリカ版大学生物学の教科書 第3巻 分子生物学」ブルーバックス、 「ベーシックマスター 発生生物学」オーム社、 「ギルバート 発生生物学」メディカル・サイエンス・インターナショナル社、 「ウォルパート 発生生物学」メディカル・サイエンス・インターナショナル社 等
【その他】
・学生へのメッセージ
授業の方法等に変更が生じる場合がありますので必ずガイダンスの動画を視聴してください。
発展コースの位置づけで開講します。授業内容を理解するために、高校生物レベルの発生や細胞、遺伝子の分野について確認をしておいてください。 高校生物未履修でも意欲のある人は受講して下さい。未履修でも分かるように説明をしますが、授業の内容をよりよく理解するためには基本的な生物学の参考書などで知識を補うと良いでしょう。 生物に関する大きな興味はないが自然科学の単位が必要であるからという理由で受講した場合には、単位の取得に大きな困難が伴うと予想されます。このような受講は勧めません。
・オフィス・アワー
質問はWebclassを通じて受け付けます。 詳細はガイダンスで説明します。
|