【授業の目的】
現代社会は価値の多様化、グローバル化等の大きな変化が加速度を増しており、学校はこれらの状況に対応することが求められている。同時に,学校の周辺地域との協力関係によって問題解決することも求められている。そうしたときに、地域と学校はどのような「共生」を目指していくべきなのか。それぞれの立場や役割について検討しながら地域と学校との共生関係,特に山形における展開の可能性を考察する。
【授業の到達目標】
1 地域と学校の基本的な概念や役割について理解することができる。【知識・理解】 2 これからの時代の山形における地域と学校の共生のあるべき姿について,新たに身に付けた見方を活用して考察することができる。【技能】 3 様々な地域の状況とそれに対応する学校の取り組みや課題について論議し,検討することができる。【態度・習慣】
【授業概要(キーワード)】
学校 地域 コミュニティ・スクール 学生主体型授業
【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25% B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25% C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25% D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25% A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25% C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:1~25%
【科目の位置付け】
この授業は、地域と学校についてそれぞれの立場や役割について考察することで、実際の社会が抱える課題を発見したり探究したりするための能力を身に付けるものである。
【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに 08.働きがいも経済成長も 11.住み続けられるまちづくりを 16.平和と公正をすべての人に
【授業計画】
・授業の方法
前半の授業は地域と学校との関わりに関する理論について講義形式で進める。また、ゲストの講話も加える。後半は、地域と関わって活動する高校の生徒とのコラボレーションを軸にしながら,グループでのディスカッションや発表の機会をメインとした授業となる。
・日程
・授業の方法 まず,「地域」とは何か。「学校」とは何をするところか,ということについて様々な情報と学生の皆さんの経験を通して考察します。次いで,「地域から学校が無くなる」という現象について全国各地の事例を通して分析します。さらに,『山形市内における「地域と学校の共生」に関する事例』について検討していきます。後半では、グループに分かれ、山形市内で地域と関わる活動を行う高校の生徒とコラボレーションを行います。この活動から「地域と学校が関わる」ことの可能性や意義を深く考察していきます。
・日程 第1回:オリエンテーション 「地域」とは何か 第2回:「学校」とは何をするところか 第3回:地域に存在するものは 第4回:地域から学校が無くなる①鹿児島県の事例から 第5回:地域から学校が無くなる②『山形県』の事例から 第6回:『山形における地域と学校の共生のケーススタディ①』(朝日町のコミュニティ・スクールの取組) 第7回:『山形における地域と学校の共生のケーススタディ②』(山形市内の高校の先生の講話) 第8回:地域で活動する高校の生徒とのコラボレーション① 第9回:地域で活動する高校の生徒とのコラボレーション② 第10回:地域で活動する高校の生徒とのコラボレーション③ 第11回:地域で活動する高校の生徒とのコラボレーション④ 第12回:『地域と学校が共生することの意義は』(発表準備) 第13回:『地域と学校が共生することの意義は』(発表準備) 第14回:『地域と学校が共生することの意義は』(発表会) 第15回:地域と学校が共生するために: まとめ
【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
講義では、各種の資料やスライド等を活用します。また,後半では学生主体となっての活動することがメインとなります。毎回、内容に関してグループでの議論をしますので、積極的な態度で授業に臨んでください。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
「予習のあり方」 必要な場合は随時指示します。自身の育った地域と学校について考察することを求めますので意識しておいてください。また,山形の学校教育にかかわるニュースなどについても関心をもつようにしてください。(毎週1時間程度) 「復習のあり方」 授業後に授業時の思考・分析の内容をミニレポートにまとめ,提出してもらいます。また,授業中に疑問や課題に感じたことを調べてノートにまとめる活動を各自行っておきましょう。(毎週1時間程度)
【成績の評価】
・基準
1 地域と学校の基本的な概念や役割について十分に理解していることを合格基準とします。 2 これからの時代の山形における地域と学校の共生のあるべき姿について,新たに身に付けた見方を活用して考察することが十分にできることを合格基準とします。 3 様々な地域の状況とそれに対応する学校の取り組みや課題について論議し,検討することを積極的にできることを合格基準とします。
・方法
以下の得点の合計をもって評点とします。 ・毎授業時の参加の状況とミニレポート 40点 ・レポート課題1(地域と学校が共生しているケースについての考察)30点 ・レポート課題2(地域と学校が共生することの意義についての考察)30点
【テキスト・参考書】
事前に特に指定はしない。必要に応じて資料等を配付する予定です。
【その他】
・学生へのメッセージ
山形において地域と学校との共生のあり方を実際的に考えるため、自分の経験と各種資料を比較しながら思考したり,本格的なプランをつくったりするなど積極的に取り組んでほしいと思います。
・オフィス・アワー
授業時間外に学生の質問に答える「オフィス・アワー」を野口研究室(地域教育文化学部2号館3階340号室)において、毎週木曜日の14:40~15:30の間に設けます。会議や出張等で不在にすることもあるため、面談を希望する場合は事前に予約をお願いします。連絡先は、初回の授業でお知らせします。
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