ダイバーシティとキャリアデザイン(人間・共生を考える)
 Diversity and Career Design(Diversity and Inclusion)
 担当教員:山本 美奈子(YAMAMOTO Minako)
 担当教員の所属:学士課程基盤教育院
 担当教員の実務経験の有無:
 担当教員の実務経験の内容(有の場合):公的機関などで働く人のキャリアやメンタルヘルス支援の実務経験に携わってきた教員が、その経験を活かして、ダイバーシティとキャリアデザインについて講義します。
 開講学年:1年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:  科目区分: 
【授業の目的】
ダイバーシティ(diversity)とは、「多様性」を意味する言葉です。具体的には、年齢、国籍、人種、文化、教育、宗教、障がい、性的指向などに加えて、大事にしたい価値観や考え方の違いを尊重し、理解を深めあうことを意味します。本授業は、ダイバーシティと自身のキャリアデザインを関連づけながら、理解したことを自分の言葉で説明できることを目的にします。そのために、ダイバーシティに関する社会問題や今後遭遇する可能性のある事例や統計データを用いて、理解を深めていきます。
あわせて、ダイバーシティ経営と企業の魅力について企業研究を通し、ダイバーシティの実現に向けた社会の動向について理解を深めていきます。
※この授業で扱うキャリアとは、広い意味で仕事を通した「生き方」、「人生」を指します。

【授業の到達目標】
1)ダイバーシティとキャリアデザインの理解を踏まえて、自分の長所と価値観を言葉で表現できる。【知識・理解】
2)本授業で得たダイバーシティの学びを、今後の大学生活にどのように活かしていきたいかを具体的に説明できる。【知識・理解】


【授業概要(キーワード)】
キャリアデザイン、ダイバーシティ、長所、価値観、ダイバーシティ経営

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:76~100%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:51~75%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:51~75%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:51~75%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
この授業は、ダイバーシティとキャリアデザインを学ぶことで、自分自身を見つめ直し、自らの将来像を描き、自立した人格として生きる力を養う科目である(山形大学基盤共通教育の基本方針より)。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
03.すべての人に健康と福祉を
04.質の高い教育をみんなに
05.ジェンダー平等を実現しよう
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
10.人や国の不平等をなくそう
17.パートナーシップで目標を達成しよう

【授業計画】
・授業の方法
授業前半では、ダイバーシティとキャリアデザインについて、各テーマに沿って学習します。そのうえで、授業後半ではダイバーシティ経営と企業の魅力について、企業研究を通して学習していきます。
・日程
第1回 オリエンテーション(授業の概要、進め方、成績評価について)
第2回 ダイバーシティとは何か?キャリアデザインとは何か?
第3回 女性の働き方とダイバーシティ(1)
第4回 女性の働き方とダイバーシティ(2)
第5回 LGBTとダイバーシティ
第6回 発達障がいとダイバーシティ
第7回 ハラスメントとキャリアデザイン
第8回 メンタルヘルスとキャリアデザイン
第9回 前半の振り返り(1)
第10回 前半の振り返り(2)
第11回~第14回 ダイバーシティ経営と企業の魅力
第15回 まとめ(全体の振り返り)
注)授業の進行状況に応じて、順番や内容を変更することがあります。

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
1)授業には、積極的・主体的に臨んでください。
2)各回の授業終了後に、課題としてリフレクションシートの提出があります。翌日の提出締め切りまでに記述内容を推敲した上で、ウェブクラスに提出してください。
3)提出されたリフレクションシートの中から幾つかをピックアップし、次回の授業で共有する時間を設けます。これにより、誤解や間違いを正すとともに他の人の考えや学びを通して、より理解を深めていきます。

・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
1)事前にウェブクラスにアップする授業教材を読み、予習を行ってください。
2)授業後に授業教材および個人ワークの内容を読み返し、授業の振り返りや復習を行ってください。
3)授業で得た知識やスキルを日々の学生生活で活用してください。

【成績の評価】
・基準
到達目標で示した1)ダイバーシティとキャリアデザインを関連づけて、自分の長所と価値観を言葉で表現できること、2)本授業で得た学びを、今後の大学生活でどのように活かしていきたいかを具体的に説明できることの2点を合格基準とし、出席状況(3分の2以上、授業への参加度・貢献度、毎回の課題(リフレクションシート)、最終課題(企業研究報告書および到達目標達成度)を踏まえて、総合的に評価します。
・方法
1)各回の授業終了後に提出する課題(50%)
2)最終課題(企業研究報告書および到達目標達成度の確認)(50%)

【テキスト・参考書】
【テキスト・参考書】
・授業で使用する資料等は、適宜、ウェブクラスにアップします。
・参考書
小倉泰憲・松坂暢浩・山本美奈子(著)『大学生のキャリアの可能性を広げる3つのワーク』、山形大学生協電子書籍

【その他】
・学生へのメッセージ
・この授業では、最初にダイバーシティとキャリアデザインの理解を深め、そして企業研究に取り組むという流れになっているため、学んだことをすぐに活かして問題を自分で考えることができ、より理解を深めることができました。
・授業を通して、グループワークを行うことの大切さについて考え、より積極的に他者と交流や意見交換を行うように意識するようになりました。なぜかというと、授業のグループワークを通じて自分では気付かなかった視点に気付くことができたり、自分の意見をよりよいものに変えられることに気付いたからです。
・企業研究を通して、ただお金を稼ぐ企業だけでなく、多様性を重んじ、創造していくことを大切にするといった、とても前向きな企業があることを知り、企業イメージが変化しました。
・この授業を通して、他人と自分の違いに寛容になれました。以前までは、自分と人を比較して劣等感を抱くことが多かったのですが、ダイバーシティの重要性を学び、今の自分で良いのだと考えられるようになり、少し自信が持てるようになりました。

・オフィス・アワー
オフィス・アワーは、授業や会議等の時間以外で対応します。面談を希望する場合は、事前にウェブクラスのメッセージから問い合わせください。

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