雪国で考える(山形から考える)
 Thinking in Snow County (Yamagata Studies)
 担当教員:楠本 健二(KUSUMOTO Kenji),菊田 尚人(KIKUTA Naoto)
 担当教員の所属:地域教育文化学部地域教育文化学科文化創生コース
 担当教員の実務経験の有無:
 開講学年:1年  開講学期:後期  単位数:2単位  開講形態:講義
 開講対象:全学部  科目区分:基盤教育(基幹科目) 
【授業の目的】
雪国は人口減少と高齢化が進んでいるだけでなく、雪国特有の問題を抱えています。一方では、雪の人口減少先進地の山形県が現在抱える課題に向けて、若者の視点から人の生き方を考えながら、豪雪地帯である【大石田町を事例にとり】、地域の活性化、地域創生の方法について探ります。授業の最後に除雪ボランティアを行い、雪国での除雪ボランティアの意義を考えます。

【授業の到達目標】
雪の性質がわかり、雪処理の原理がわかる【知識・理解】
アイデアの創出法が身につく【技能】
課題解決に対するグループの力がわかる【技能】
ボランティアの意義がわかる【知識・理解】

【授業概要(キーワード)】
雪国の生活、少子高齢化、課題解決、アイデアの創出、雪処理、除雪ボランティア

【学生主体型授業(アクティブラーニング)について】
A-1.ミニッツペーパー、リフレクションペーパー等によって、自分の考えや意見をまとめ、文章を記述し提出する機会がある。:1~25%
B-1.学生同士の話し合いの中で互いの意見に触れる機会がある。:1~25%
C-1.自分の意見をまとめて発表する機会がある。:1~25%
D-1.演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-2.小レポート等により、事前学習(下調べ、調査等含む)が必要な知識の上に思考力を問う形での文章を記述する機会がある。:1~25%
B-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、他の学生の意見を尊重しつつグループとしての結論を出すために議論をする機会がある。:1~25%
C-2.事前学習(下調べ、調査等含む)をした上で、プレゼンテーションを行い、互いに質疑応答や議論を行う機会がある。:1~25%
D-2.事前学習(下調べ、調査等含む)で習得した知識等を踏まえて演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%
A-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を記述する機会がある。:1~25%
B-3.習得した知識を活用する中で、学生グループがテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、互いの考えを理解し合う中から新たに独自の意見や考え方を創り出す機会がある。:1~25%
C-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型学習を行い、その成果を発表し理解してもらえるようプレゼンテーション、質疑応答、リフレクションを行う機会がある。:26~50%
D-3.習得した知識を活用する中で、学生自身がテーマや目的などを主体的に定めて課題探究型の演習、実習、実験等を行う機会がある。:1~25%

【科目の位置付け】
雪国を活性化するアイデアを出し、グループで議論を重ねながら、「地方創生」を担う人材の基礎となる考える力とコミュニケーション能力を身につけます。

【SDGs(持続可能な開発目標)】
04.質の高い教育をみんなに
07.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
08.働きがいも経済成長も
09.産業と技術革新の基盤をつくろう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
15.陸の豊かさも守ろう

【授業計画】
・授業の方法
雪国特有の問題、雪の科学、雪処理に関する講義の後、【山形県大石田町を訪れ】、【雪国の生活を体験】するとともに、【日常の課題を聞きとり調査】して、課題解決に向けたグループ討論を行います。【降雪期に除雪ボランティアとして、豪雪地域の高齢者宅の除雪】を手伝います。
・日程
第1回 「山形に住む」こと、雪国の問題を考える、人口減少と高齢化社会
第2回 雪の文化・文学
第3回 利雪・親雪
第4回 【大石田町の課題(町の職員による講義)】克雪・雪処理の課題
第5・6回 【大石田町探訪】(11月中旬を予定)(交通費負担なし)
第7ー9回 「大石田町の課題解決に向けてグループでアイデアを出しあう」
第10回 プレゼンテーション用提案資料の作成と練習、改善
第11ー14回 【大石田町でプレゼンテーション】
     【除雪ボランティア】(1月18日(土)もしくは25日(土)交通費負担なし)
第15回 まとめ、レポート作成

【学習の方法・準備学修に必要な学修時間の目安】
・受講のあり方
雪の性質を知り、雪国の課題を理解するための講義の後、現地を訪問して現地の状況を肌で感じ、課題解決に向けたアイデアをグループで出し合います。
・授業時間外学習(予習・復習)のアドバイス
予習:新聞や本を読む習慣をつける。新聞、雑誌、インターネットなどで社会の動きを知る。1時間
復習:次回の討論に向けて資料を収集する。2時間

【成績の評価】
・基準
少子高齢化の問題や雪国の生活における課題が認識できる
雪処理の原理を理解している
グループ討論を通して、課題解決法が身についている
ボランティアの意義がわかる
・方法
グループとしての評価30点、屋外での積極的な活動30点、レポート40点、合計60点以上を合格とします。
レポートやプレゼンテーションの内容、質疑応答の内容等の思考を評価する。

【テキスト・参考書】
事前のテキスト・参考書として個別に指定するものはありません。
適宜授業内で紹介します。

【その他】
・学生へのメッセージ
考える力はすぐにはつきません。考えるときは言葉を使いますので、色々な本を読んで、言葉を獲得していく必要があります。仲間とのグループディスカッションでも、相手が理解できる言葉を積み上げていく機会を積極的に利用して下さい。
・オフィス・アワー
空き時間には対応できます。事前にWebclassのメッセージからアポイントを取るようにしてください。
楠本健二(A7棟、4階、楠本研究室)

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